生活保護改革を厚労省に提言 橋下市長、再発防止など
全国の市町村で最多の生活保護受給者を抱える大阪市の橋下徹市長は20日、高齢者らの保護は別制度に移管したり、不正受給者は再申請できなくするなどの独自の改革案を厚生労働省に提出した。橋下市長は市のホームページで「私の強い思いを入れた」と説明している。
市長の提案は▽不正受給を繰り返した場合に一定期間保護申請を却下する▽働ける世代や高齢者、違法薬物の後遺症で働けない人を制度の対象から外し、別制度で対応する――などの内容。
橋下市長は生活保護の対象に高齢者や失業者などが混在していることを問題視し「対象を分けて、それぞれに合わせた制度をつくり直さないといけない」と述べた。
また市は提言とは別に、厚労省が今月まとめた不正受給者への罰則強化などの見直し策について「現場の負担が増大する割には効果が期待できない」と批判した。