テレビ朝日系列の人気トーク番組『アメトーーク!』(10日放送分)は、第7回プレゼン企画として、プロレス特集が放送された。

元新日本プロレス・田中秀和リングアナが、「俺たちのプロレスオールスター戦」と高らかに宣言すると観覧する女性達から歓喜の声があがる。

登場したレスラー(芸人)は、すっかりお馴染みとなった越中詩郎(ケンドーコバヤシ)を筆頭に、橋本真也(勝俣州和)、蝶野正洋(原口あきまさ)、武藤敬司(神奈月)、長州力(長州小力)、藤波辰爾(ユリオカ超特Q)、ジャンボ鶴田(博多大吉)、アントニオ猪木(有田哲平)、ジャイアント馬場(関根勤)らオールスター。選手のコスプレで、一人ずつテーマ曲にのって姿を現し、MCの宮迫博之からは「見事な文化祭」と揶揄されたが、コバヤシは「やってやるって」と越中のモノマネで対抗してみせた。

また、ユリオカ超特Qは、藤波の細かすぎて“本当に伝わらない”モノマネを披露。周りの芸人達がその背景や台詞に補足説明をしたが、当のユリオカは、「藤波さんをやってる、アナタ誰?」と、その存在自体を突っ込まれてしまう。

さらに、選手の紹介VTRでは、長州の明言「キレちゃいないよ」も放送された。だが、小力の「キレてないですよ」とは若干異なるため、周囲から非難を浴びた小力は「ちょっと丁寧に言ったんですよ。最初の頃はそういう風にやってたんですけど、なんか忙しさのなかで忘れちゃいました」と苦笑い。次の瞬間には、小力自身も「キレちゃいないよ」に戻していた。

その他にも、大仁田厚とテレビ朝日・眞鍋アナによる通称“大仁田劇場”や武藤&越中対前田日明&高田延彦によるIWGPタッグ戦、第1回G1クライマックス。ネットでも話題騒然となった長州と橋本によるコラコラ問答、長州対鶴田の60分時間切れドローなど、これでもか、これでもかと過去の名場面が流れては、出てくる単語も“俺たちの時代”、“闘魂三銃士”、“ドラゴンボンバーズ”など若い女性達には、ちんぷんかんぷんなものばかり。

挙句の果てには、第1回G1を振り返ったコバヤシが、「下馬評は、長州さんと武藤敬司。それが第一戦でいきなり長州力がクラッシャー・バンバン・ビガロにDDTで負けたんです。そんなバカな。クラッシャー・バンバン・ビガロが長州に勝つこともなければ、フィニッシュホールドにDDTを使ったことがないクラッシャー・バンバン・ビガロが・・・」と、ビガロを連呼し、熱弁を振るうなど、番組自体は非常に盛り上がった。

とりわけ、30〜50代男性にはたまらない内容となった『アメトーーク!』だったが、若い世代の男女にはどこまで伝わったのか――。そんなところも気になる、マニアック過ぎる特集となった。来週には後半が放送予定だ。