3月23日より、JR各社や各地の私鉄が展開している交通系ICカード10種が全国で相互利用できるようになる。
これまでもいくつかのカードで相互利用が可能だったが、どのカードでも全国的に利用できるようになったのは初めてのこと。今回のニュースについて、東日本鉄道旅客株式会社の広報室は次のよう話す。
ところで、この交通系ICカードは、各社でネーミングやデザイン、マスコットキャラに趣向が凝らされており興味深い面がある。JR各社で採用されている5つのカードについて、ここではご紹介しよう。
■Kitaca(JR北海道)
「JR北(キタ)海道のICカード」が名前の由来。エゾモモンガがマスコットキャラクターに採用され、メモ帳やクリアファイルなどのグッズが多数展開されている。
■Suica(JR東日本)
ネーミングは「SUPER URBAN INTELLIGENT CARD」の略称から。また、スイスイ行けるICカードの意味合いも持たせている。マスコットキャラクターはペンギン。ほかにカードのイラストとしてスイカがデザインされている。
■TOICA(JR東海)
「TOKAI IC CARD」の頭文字から命名。マスコットキャラクターは大小2匹のひよこ。名称はついていない。カードのデザインは東海地方の海岸線をイメージしており、「TOICA」と「TOICA定期券」の2タイプがある。
■ICOCA(JR西日本)
関西弁の「行こか」をもじって名付けられた。マスコットキャラクターはカモノハシのイコちゃん。キャッシュレスでチャージができる「SMART ICOCA」や子ども向けの「こどもICOCA」なども展開されている。
■SUGOCA(JR九州)
「SMART URBAN GOING CARD」の略称と、「凄い」の肥筑方言「凄か」にかけた名称になっている。マスコットキャラクターは、カエルくんとその家族や仲間たちなど複数に及ぶ。記念カードが複数展開されているのも特徴。
全国で使用できるとなれば、自分の好きなカードを利用することも可能。私鉄のものを含めるとかなりの数になるため、コレクションしてみるのもいいかもしれない。