暇人の部屋

検索上位に来る条件はブラックボックスですが、やはり、ＳＥＯ対策が十分であったり、人気がある、アクセス数が多いサイトが引っかかりやす正しいことが書いてあるページが検索トップに来るものではありません。

ぱっと見て、素人に分かりやすく書いてあると思っても、それが正しいかどうかは全く別問題です。

実は分かりやすいと思ったら、単にその人が調べる人と同じ程度の知識だから調べている人の「分かる範囲の言葉」で書いてあるだけだから「分かりやすい」と思ってしまったりします。

@ku_999 「分かりやすい」というのはメンタルモデルが共有されているからであって、共有されてない専門家と非専門家のやりとりは対面ですら難しいのだからネットではなおさらですね。専門家として非専門家のメンタルモデルを推測しながら書くことは心がけていますがどうしても限界があります。

@Kyoko_m1003 そうですね。まず世界観が共有できてないと通じないんですよね。「専門家は難しい」と敬遠されてしまうことで溝を深めてしまいます。

@Kyoko_m1003 「自分の価値観と一致している」ことが、「自分に寄り添った解説をしてくれている」と錯覚してしまうといった感じでしょうか。

@ku_999 それはあるでしょうね。特に不安が喚起されてる状態では同質な存在を求めるでしょうし。対面ならば非専門家の疑問や不安を一旦受け止めた後に正しい情報を説明するという「寄り添った解説」が可能なのですが。

価値観が一致していることが、詳しいことには決して繋がりません。寧ろ、それは専門家に達していない、同じ程度の知識レベルだから感じることだったりします。

一番注意すべきは明らかに専門家でないのに、専門家が間違っていると断定してあるようなサイトです。これは、一見分かりやすく、「迫害されたヒーロー」のイメージですからつい信じてしまったりします。

「これを皆が知らない、一般的ではないのはマスゴミや政府が隠蔽しているからだ。」そこで、ちょっとよく考えてもう少し検索してみましょう。隠蔽されている割にはネットではごく普通にポコポコ同じ話が転がっています。

その中で専門家は何人くらいいるでしょう？一人二人か、肩書きは「教授」でも専門分野が違う人だったりしませんか？そして、ネットで流れているのはその人のコピペばかりだったりしませんか？

最初は、「自分の望む答えがあるわけではない」と、まず自分の立場をニュートラルにする努力が必要です。何も知識のないうちは、一番信じてはいけないのは「自分の直感」です。

@ku_999 ニュートラルにする努力と、認知は事実と必ずしも一致せず、何らかの歪みを持って当然と認識することが不可欠ですね。完璧志向が高い人はなかなかそれを認められなくて突っ走ってしまうような。努力すればするほど頑なになって歪んでいくというのをしばしば見ます。

@Kyoko_m1003 私は突っ走るまえに、一回そこから離れて他のこと調べたりして頭を冷す時間をとったりします。一回冷却時間置くと、大分違いますからね。一転集中は視野がどうしても狭くなりますから。

「勘」というのは、それなりの知識と訓練の蓄積の結果、経験的に働くもので、何も知識のない素人の直感というのは、それは「単に先入観が一致しただけ」です。

本来、ネットで情報に当たるなら、普段からよほどアンテナを張り巡らせて、情報を見極めるスキルを養わないといけません。いきなり専門家にはなれませんし、素人が専門家より正確な判断が出来る例など滅多にありません。

まず、信頼できる専門家を見極めるスキルが大切です。

落ち着いて探せば、確実なソースに基づいて論理的に解説してくれ、同時に怪しい情報はソース元まで突き詰めて信頼性を検証してくれる人は必ずいます。

ただ、素人の人はそういった専門家の人の知識に無闇に反感を抱いてしまい、自分で貴重な情報を切り捨ててしまうことも大変多いのです。

それは、その解説が自分の感情を肯定する内容でないこと、しかも、それを筋道立てて論理的に言われてしまうと、自分が否定されたような気持ちになるからです。

そういった感情的反発はにわかに拭えないものですから、そういう自分を自覚して、感情に振り回されないよう、普段から見極めるスキルを磨くことが大切なのです。

素人の自分と専門家を無意識に同列にしていることを端的に表す言葉が「本当のことは分からない」です。

自分が知らない・分からないことは、専門家にも分からないと思ってしまうことが、専門家の人とのすれ違い、言説の勘違いに繋がってしまうのです。

専門家の人たちは損得勘定で言えば、ネットでデマや間違いの指摘をしたところで、得にはならず、寧ろ情報の検証や議論にリソースを割いてしまう分、損の方が大きいでしょう

 ku_999 2011/09/03 23:40:22

それでも、そういう活動をされている人たちは、個人の損得勘定を越えて、一般の人たちに正しい知識を持ってもらうために活動をされています。

一般の人たちも正しい知識を得たいのなら、自分たちも感情的に反発するだけでなく、自分たちも歩み寄って、解説される内容を理解しようとする努力をしてほしいものです。