国内

故・金子哲雄氏受けたがん先端治療「血管内治療」を医師解説

 悪性腫瘍の一種、肺カルチノイドのため、10月にこの世を去った流通ジャーナリスト金子哲雄さん(享年41)。その金子さんが、受けていたのが『血管内治療』といわれる先端治療だ。金子さんの治療を担当していたゲートタワーIGTクリニックの院長・堀信一さんに、治療法について聞いた。

「がんは血管から栄養を取り込んでどんどん成長します。その血管をふさぎ、栄養を生き渡らせないようにして腫瘍を死滅させるのが血管内治療の中の動脈塞栓術。血管に極細のカテーテルを入れて血管をふさぎ、同時にこの極細のカテーテルから抗がん剤を注入してがん細胞を攻撃するというダブルの治療が行えます」(堀さん)

 カテーテルはタコ糸ほどの細さで、触るとゴムのように柔らかい。これをCTで腫瘍の位置を確かめながら血管に入れていくが、痛みはほとんど感じないという。手術が難しいほどの大きな腫瘍を持つ患者の治療にも適し、余命3か月といわれた乳がん患者が治療を受けて5年生存率30%を超えたデータも。

 同院では保険が適用され、治療費は月1回の治療(治療時間は1~3時間)で1回17万円(保険負担3割の場合)が目安。治療回数は状況により異なる。この治療を行う技術を持った医師は少ないため、治療を受けられる医療機関は限られている。

※女性セブン2012年11月29日・12月6日号

関連記事

トピックス

大谷の母・加代子さん(左)と妻・真美子さん(右)
《大谷翔平を魅了》結婚相手・真美子さんの手料理は「お店のようなクオリティ」母・加代子さんの想いを受け継ぐ「温かな食卓の原風景」
NEWSポストセブン
ドジャースの公式Xより
ドジャース山本由伸が韓国遠征で「ジャージー×400万円バーキン」ファッション、なぜ野球選手は“ブランド好き”? かつては「ヴィトン×金ネックレス」が定番
NEWSポストセブン
板東英二のオフィシャルWEBサイトより
《吉田羊が連呼!》板東英二の“ふてほど”出演はあるか? “消息不明”の近況は…仕事オファーも断っている状況、“野球界のレジェンド扱い”も固辞か
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信フォト)と妻の田中真美子さん(レッドウェーブ公式サイトより)
大谷翔平の結婚相手・田中真美子さん、抜群の好感度でメディア出演待望論 モデル、キャスター、インフルエンサーなど幅広い分野での存在感に注目
NEWSポストセブン
活動は今年10月で一区切り“スーパーボランティア”尾畠春夫さん(84)
《右耳聴覚も失っていた》“スーパーボランティア”尾畠春夫さん(84)が語った「活動は今年10月で一区切り」と「叶えたい夢」
NEWSポストセブン
3月5日に「ガスト」店内と思われる場所で撮影された”調味料一気飲み”の動画が拡散された
《ガストで調味料一気飲み》迷惑動画を撮影・SNS拡散の3人がついに全員謝罪も運営会社は「厳正な対処」を継続方針
NEWSポストセブン
大谷翔平(Getty Images)と妻の田中真美子さん(レッドウェーブ公式サイトより)
【彼女はめっちゃ甘え上手】大谷翔平の結婚相手・田中真美子さん、大学同窓生が明かす素顔「チャラ男は好きじゃない」
NEWSポストセブン
元横綱・白鵬の周りでは様々なトラブルが…
元白鵬・宮城野親方に関する「暴行告発状」“白鵬米”販売会で写真撮影をめぐるトラブル「取り巻きが市議にヘッドロック」証言
週刊ポスト
miwaと萩野公介(時事通信フォト)
【おしどり夫婦に何が】金メダリスト萩野公介がmiwaと電撃離婚「夫が家を出た」夫婦で大学院進学もすれ違いの日々か miwaがファンクライブサイトで発表
NEWSポストセブン
羽生と並んで写真に収まる末延さん(写真はSNSより)
【全文公開】羽生結弦のアイスショーとバイオリニスト元妻のディナーショー、公演日程が丸かぶり 「なぜ同じ日に?」と関係者困惑
女性セブン
話題になっているジャッキー・チェンの近影(微博より)
《ジャッキー・チェンの現在》今年70歳になる大スターの近影に中華圏で驚きの声あがる「ちょっと急に老けすぎでは」
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信フォト)と妻の田中真美子さん(レッドウェーブ公式サイトより)
《お披露目》大谷翔平の結婚相手・田中真美子さんの好きなタイプは「ゴリマッチョ」敬愛する兄は巨漢ラガーマンの高身長ファミリー
NEWSポストセブン