芸能

大場久美子 夫に尽くすのが好きでなかったと気づき離婚した

 師走の寒空の下、東京・新宿の街頭で、アニマルレスキューのための募金の呼びかけを元気に行っている女優の大場久美子(53才)がいた。

「こんな寒い日はホットフラッシュ(更年期からくる症状)が逆に役に立ちます(笑い)。他にも頭痛、めまい、肩こりなど、基本的な更年期の症状はありますよ。でも年齢的に当たり前と思っているから。私は5分で改善できるから、怖くはないんです」

 更年期障害をものともしない秘密は、約10年間苦しんだパニック障害を乗り越えた経験と、心理カウンセラーの資格を取得し知識を得たことだ。39才で動悸、めまい、のぼせ、イライラ、頭痛や吐き気などの症状が突然出た。

「4年後にパニック障害の診断が出るまで、何の病気かわからず非常につらかった。医師は、仕事をやめましょう、休んでは? 薬をのんだほうがいい…私にはできないことばかり言う。仕事が救いでしたし、薬も苦手で抵抗があり、診断がついて安心した瞬間から絶対自分でも治そうと決心しました」

 まず病気のせいでできないことを、ひとつひとつ、どこまでできるか確認し、できることだけやるようにした。パニック障害の発作が心配でひとりで電車に乗れないなら、誰かと一緒に乗る。ひと駅の乗車時間が長い急行は無理でも各駅停車なら乗れる…など、できることを少しずつ増やしながら自信をつけていった。

 何より、99点取っても100点じゃないと気に病む性格と、人前で感情を出せない自分を自覚し、改善しようと決めた。

「私、何でも完璧でないと許せないところがあったんです。でも、だから落ち込みやすくて当然と受け入れ、感情を表に出し、人前では絶対に見せなかった涙も泣きたいときは流すことにしました。45才で離婚したのもその一環。自分は家事をすべて完璧にして、夫に尽くすことが好きだと思い込んでいたけれど、実は私はそういう人間ではなかったと気づいて」

 昨年、11才年下の会社員と再婚したが、「家事はできるときだけ、やる」と宣言している。

※女性セブン2013年1月24日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
カラオケ大会を開催した中条きよし・維新参院議員
中条きよし・維新参院議員 芸能活動引退のはずが「カラオケ大会」で“おひねり営業”の現場
NEWSポストセブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
襲撃翌日には、大分で参院補選の応援演説に立った(時事通信フォト)
「犯人は黙秘」「動機は不明」の岸田首相襲撃テロから1年 各県警に「専門部署」新設、警備強化で「選挙演説のスキ」は埋められるのか
NEWSポストセブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン