住まいの雑学
のぞいてみよう外国の住宅事情
55
SUUMOジャーナル ピックアップ
2014年6月20日 (金)

ブラジルに住むなら賃貸でいくら? 住宅事情を聞いてみた

ブラジルに住むにはどうすればいいの? 住宅事情を聞いてみた(写真: iStock / thinkstock)
写真: iStock / thinkstock

サッカーの聖地・ブラジル。サッカー留学なども耳にすることがあるが、住むならどんなところがいくらくらい? いまいちイメージのつかないブラジルの住宅事情……。

そこで今回は、ブラジルの住宅事情について『スターツブラジル』に話を伺った。ブラジルの住まいは分譲、賃貸のどちらが多いのだろう?

「サンパウロでも諸外国の住宅事情と似ていて、賃貸専門の住宅はほとんどありません。賃貸アパートの多くは分譲リースです。特に日本人駐在員の借りているアパートは、“クラッチ”と呼ばれるサービスアパートメント(長期滞在ホテル)、もしくは分譲住宅のリースですね」

なるほど、ではまずブラジル人の一般的な住まいは?

「サンパウロを例にお話ししますと、中間所得者層のファミリーの場合は郊外の新築で1000万~3000万円のアパート、3寝室、100平米くらいになります。富裕層では、郊外に本宅1000平米以上の住宅でも珍しくありません。さらにサンパウロの中心部に生活用のアパートをいくつかお持ちです。それぞれヘリポート付きで、400~800平米、数億円~数十億円になります」

富裕層の住宅は、なんと1000平米以上! つぎにブラジルへ赴任している駐在員の住宅はどうなのだろう。

「日本人駐在員が住んでいるのは、Jardim Paulista,Paraisoエリアの、RC造のアパートがほとんどです。このエリアは、サンパウロでも最も危険度が少ないのです。ブラジル全体の殺人事件数は日本の40倍に上りますので、日本人が住まう住宅には必ず鉄柵が張り巡らされています。入口は2重の門があり、入退チェックが無いと中に入れません。家賃や広さには幅がありますが、単身で1~2寝室、40~90平米、家賃は15万円~50万円。ご家族では2~4寝室、60~200平米、家賃は25万円~75万円くらいです」

最後に、日本にはないブラジル特有のインテリアや設備を聞いてみた。

「使用人部屋や、各居室にバスルームがついていることも多いですね。ジムやプール、遊び場、バーベキュースペース、プールなどがついているアパートもあります」

ブラジルに住む上での大切なことを聞いてみると、「期日が守られにくいがイライラしないこと、周りを当てにし過ぎず自分自身で生活を守ること、一番は治安対策」とのこと。一見贅沢な暮らしのようだが、治安や習慣の違いを超えてブラジルで生活するためには、安心して住める住宅は必要最低限の投資なのかもしれない。

●取材協力:
スターツ ブラジル リアルエステート
スターツコーポレーション株式会社 国際事業部
HP:http://www.starts.co.jp/kaigai/
https://suumo.jp/journal/wp/wp-content/uploads/2015/05/e92eb0dd5c9c295e844c0880caf4b4c1.jpg
のぞいてみよう外国の住宅事情 土足生活に代表されるように、日本と外国の住まい事情は違うもの。ちょっと気になる外国の住まいや生活事情をのぞいてみましょう。
17
前の記事 住宅シミュレーションの強い味方!1/100スケールの「テラダモケイ」とは?
次の記事 濡れた傘の放置はNG! ニオイ・カビを回避する傘のお手入れ方法は?
SUUMOで住まいを探してみよう