官邸前で熱弁をふるう山本太郎、右は千葉麗子

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 22日、首相官邸前で関西電力大飯原発の再稼動撤回を求める抗議行動が行われた。抗議行動には、反原発活動を続ける俳優の山本太郎を始め、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文、マキシマム ザ ホルモンのナヲらが参加し、集まった約4万5,000人(主催者の発表)と共に政府に怒りの声を上げた。

 「ここにある声を聞き取れないならば、(首相は)即刻退場するべきだ!」と野田政権への怒りの声を上げた山本は、「まだまだ足りません。もっと人々がつながっていかなければ……。30万人、40万人、50万人規模で国会を取り囲まないと、世界に示しがつかないし、何も変わらない」とスピーチ。「政治家も、賛成派も反対派も、みんな一度この場に来て、この熱を感じてほしい」と訴えた。

 自らが編集長を務める「The Future Times」で原子力問題を取り上げ続けてきたアジカンの後藤は、参加した人が作ったという横断幕を持って運動に参加。「横断幕持ってるのも、なかなか緊張することが分かりました」と感想をツイートした。

 また、マキシマム ザ ホルモンのドラマー・ナヲは、オフィシャルツイッターで「娘と一緒に首相官邸の反原発デモへ。母娘で叫んできたぜ『しゃーかどーはんたい!』私と同じく子連れからお年寄り迄とにかく物凄い人の数!4万人だって!でも外国メディアでしか報道されないのはどうしてでしょうねぇ…怒 そんな中BRAHMAN御一行にバッタリ!会うもんだねぇw byナヲ」(原文ママ)と2歳の長女と共に参加したことを明かした。

 取材に応えた山本は「突然ふるさとを失った福島の人たちが押し付けられている不条理が、明日、自分の身にも起こるかもしれないと考えてほしい。動いてしまうのは仕方がない、と言う人もいるかもしれませんが、止められるのは今だけです!」と語った。

 今月16日、野田政権は、大飯原発3、4号基の再稼動を正式決定。今年4月から開始された抗議活動は、毎週金曜日18時から20時まで首相官邸前にて行われている。(編集部:森田真帆)