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森永卓郎「来年は復興需要で景気回復、再来年は増税で不況」

 気温も財布の中身も寒くなってくる12月。せめて冬のボーナスだけはと願いたいものだが、民間企業の平均は37万2500円(三菱UFJリサーチ&コンサルティング調べ)で、昨年より7000円も下がってしまった。しかし、「それでも今年はまだマシ」というのは、経済評論家の森永卓郎さんだ。

「ギリシャを発端にした欧州の金融危機や円高が広がっていて来年も景気の見通しは明るくありません。さらに日本が怖いのは再来年。2012年は復興のため、東北地方で家を建てたり、道路を直したりする動きが活発になり、一時的に景気はよくなります。しかし、再来年になるとその復興需要も落ち着く。さらに増税が重なれば、消費が一段と低迷して、深刻な不況に陥ってしまう可能性もあるんです」

 もしかすると、今年、そして来年がボーナスをちゃんともらえる最後の年…なんてことにもなりかねないというのだ。

 リーマンショックが起きた2008年は、冬のボーナスが前年比9.3%も激減。ボーナスゼロになった企業が3割で、ボーナスゼロになった会社員は6人に1人にのぼった。今回の欧州金融危機も、もとはといえばリーマンショックから波及したものだが、それだけに、国際的には2008年以上の景気悪化が確実視されている。

※女性セブン2011年12月22日号

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