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ヨーロッパ滞在中に「寿司が食べたい」と思っても、最近はあまり困らない気がしています。というのも、例えば、フランス・パリだと「MONOPRIX」「カルフール」などのスーパーで寿司のパックが売られているし、日本食レストランも無数にある。イギリス・ロンドンでは「Yo!Sushi」なる回転寿司チェーンを各地で見かけました。何度も我慢できず、寿司のパックを購入してホテルで食べてはいるものの、その味は日本で食べる寿司には到底及ばないのは言うまでもなく(しかも高い!)

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先日、ミラノでランチを食べようと、かの有名なドゥオーモの横にある百貨店“La Rinascente”のフードフロアに行きました。ここには、レストラン、カフェ、モッツァレラ・バー、ワインバーなどがそろっていて、きちんと食べたい時や軽食で済ませたい時などどの時間帯に行ってもいろいろ食べられる、英語もほぼ通じるので重宝しています。

ここで、回転寿司のコーナーがあるのを見つけました。しかも、長い行列ができている。1レーンしかないようで、そのレーンを囲むように椅子があり、中で寿司職人が寿司を握り、レーンを寿司が回っているのは、日本と同じ光景です。が、ここはヨーロッパ、やはり1皿ずつ寿司に透明のカバーがかぶせてあります。

ざっと見たところ、お客さんはほぼすべてイタリア人。皆、箸を器用に持ち、しょうゆをつけて寿司を楽しそうに食べていました。しかも、ビールは「アサヒスーパードライ」。ヨーロッパでアサヒスーパードライを街中で見かけることがほとんどないので、日本のビールを提供するのはお店のこだわりでしょうか。ただ、寿司職人やスタッフは見たところ皆、日本人ではないようでしたが・・・

日本の「スシ」が国際食となって久しいのですが、街中やスーパーで手軽に食べられるようになってきたのは、よく旅をする和食大好きな人間にとってもありがたい限りです。

La Rinascente

(Written by AS)