写真: BananaStock / thinkstock
住宅展示場や遊園地などでよく見かける戦隊ものヒーローやキャラクターのショー。ショーだけでなく握手会や撮影会などもあり、子どもたちには言うまでもなく大人気のイベントだ。住まい探しのついでに、子どもたちも楽しめるとあってうれしいママ、パパも多いのでは?
今回は、そんなキャラクターショーにまつわる裏話について、ショーの派遣・企画事業を行っているエミール東京(http://web.emile-tokyo.com/)の方にお話を伺った。
■正義の味方を呼ぶのにいくらかかる?
「1日につき、30分のショー×2回で54万~60万円程度(ショースタッフ9~10名・音響スタッフ含む)が相場かと思います。これに、音響機材4万~5万円、運搬費数万円、管理スタッフ2万~3万円などが加算されます。さらに、スタッフ食事・ステージ・脇隠れテント・控室・駐車場・警備スタッフ・警備用品などはお客様のご負担となります」
ちなみに、版権元直接扱いか企画会社経由なのか、またキャラクターによって、実施金額が変わるという。人気の高いキャラクターを呼ぶのにはそれなりのお金がかかるようだ。
■ショーのストーリーって誰が考えてるの?
「ストーリーは全て版権元が決定しています。1キャラクターショーにつき1ストーリーが基本ですが、ショーの運営会社によって多少違いがあるようです。また、ストーリーは毎年更新されます」
■ショーの最中に起こったハプニング集
「キャラクターによっては、いわゆる“追っかけ”と呼ばれる熱狂的なファンの方がいるため、警備を厳重にしています。隠れテント(着替え室)に近づこう・覗こうとされる方が、なかにはいらっしゃいます。また、興奮したお子さんが客席で立ち上がり、後ろのお客さんとトラブルになったりすることもあります」
キャラクターショーに熱中するのはいいことだが、スタッフや周りの観客への配慮を忘れてはいけない。
■キャラクターショースタッフの苦労話
「背の低いキャラクターは、スタッフが膝を折って動いていますので大変な労力です。また、テレビで大人気でも、ショーの観客は小学校低学年までのお子さんが多いので、キャラクターによっては集客に結び付かないという悩みもあります」
常に親子連れでにぎわうキャラクターショー。住宅展示場などのイベントに足を運ぶ際には、大人目線でそんな裏事情に思いをはせながらも、子どもたちとショーを楽しむのも面白そうだ。