ケーブル接続が楽しい「Table Top実用編」

デバイスやエフェクターの自由度の高い「Table Top」。デバイスとエフェクターは工夫次第で面白いことができる。

今回は、アシッド系サウンドの定番TB-303クローンの「TT-303」を、もっと「ブリブリ」言わせてみようと思う。

■歪み系のエフェクター「OVERDOSE」


まず始めに、Table Topにおけるプリセット以外のエフェクターは、¥250のアプリ内課金となっている。一度購入してしまえば、iPadを買い換えてもアカウントが同じであれば、無料でダウンロードできる。
TT-303のサウンドをアグレッシブに変貌させるには、OVERDOSEを使用する。ミキサーはエフェクトSENDのないシンプルなGOBLIN MX8のままでokだ。
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TT-303とOVERDOSEを接続し、OVERDOSEのアウトをMX8に接続する。シーケンサーを走らせて、OVERDOSEのSHAPEを右へ回して、AMOUNTを調整する。エフェクトを強く掛けて強烈に変貌させるも良し、程よく掛けてレゾナンスの発振だけを強調するも良しなかなか楽しめる筈だ。
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■ちょっと技ありのステレオディレイ


空間系のエフェクターの定番「EKKO」があれば、ディレイ成分だけでも新しいグルーヴ感をだすことができる。ディレイタイムの指定は、1/10秒単位で指定したりテンポにシンクロさせることも可能だ。
OVERDOSEの出力をEKKOにつなぐとモノラルとなってしまう。折角なので、ディレイ成分をステレオ化してみよう。ステレオ化するにはX2を使用する。X2は信号を2つに分けることが出来る便利なデバイスだ。OVERDOSEの出力をX2に接続し、X2のアウトを2台のEKKOに接続する。
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OVERDOSEの出力を2系統に分離するX2デバイス


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どのように接続されているか分かるかな?!


あとは、EKKOの出力をMX2の2つのチャンネルに接続して、PANでそれぞれを左右に振ればOKだ。接続が完了したら、2台のEKKOのパラメーターを調整しよう。まずは、あまり深めに掛けずに程よく掛けるようにするのがコツ。
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EKKOの入力をPANで左右に振る。


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TT-303以外にここでもサウンドメイキングを行う。


EKKOの出力をFILTER LPに接続し、フィルター高音成分をカットして広い空間を演出することも可能だ。ただし、フィルターでカットすると元の音も高音がカットされるので、どこかの時点で出力をX2で分離する必要がある。
このように、エフェクターによる音作りはパズルゲーム的で、電子ブロックに似た新しい装置を作る面白さがある。他のスタジオ系アプリにはない楽しさを味わってみてはどうだろうか?!
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今回使用した機材たち。




記事執筆:mi2_303


[Image] QRコードアプリ名:Tabletop
価格:¥850
カテゴリ:ミュージック
開発者:Retronyms
バージョン:1.3
条件:iPad 互換iOS 4.2 以降が必要
iTunes Store:http://itunes.apple.com/jp/app/tabletop/id436080882?mt=8

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