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写真は2012年冬モデルのもの。

日刊工業新聞は12日、NTTドコモが「2013年春モデル」としてスマートフォン(スマホ)やタブレットを8~9機種投入すると報道しています。

また、これらの春モデルには、2013年2月以降に下り(受信時)最大112.5MbpsのLTE規格におけるUE Category4に対応したスマホを3~4機種投入するということです。さらに、このLTEによる高速通信サービス「Xi(クロッシィ)」のエリア拡大も進めており、他社に対抗していくとのこと。

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 NTTドコモは2013年2月以降に、受信時の最大通信速度が光回線並みとなる毎秒112・5メガビットのスマートフォン(多機能携帯電話)を3―4機種投入する。

 高速無線通信規格「LTE」を採用した「Xi(クロッシィ)」サービスで、現行の3倍の通信速度で利用できるエリア拡大を進めている。来春商戦はこれよりも一段と高速化した端末を投入して、米アップルの「iPhone(アイフォーン)」を販売するソフトバンクやKDDIに対抗する。

 ドコモは13年春モデルでスマートフォンやタブレット端末(携帯型情報端末)など8―9機種投入する。高速通信のサービスエリア拡大に合わせて、春モデルのうち受信時の通信速度が下り最大毎秒112・5メガビットのスマートフォンを投入。これまでは下り最大毎秒37・5メガビットのスマートフォンが主力だった。


記事では、KDDIやソフトバンクモバイルがアップルのスマートフォン「iPhone」を投入していることで、NTTドコモが劣勢に立っており、それに対抗する形で、高速化のメリットを訴求し、春商戦におけるスマートフォンの販売促進につなげたい考えだとしています。

すでに、下り最大112.5Mbpsの高速通信サービスを利用できるエリアを新潟、金沢、松山、高松、高知、徳島、那覇など10都市で提供しており、インフラ整備に取り組んでいますが、2013年度には札幌、仙台、広島など50都市以上、2014度以降には東京、名古屋、大阪にも拡大する計画となっています。

なお、LTEのUE Category4は20MHz幅×2で、下り最大150Mbpsおよび上り最大50Mbpsとなりますが、NTTドコモでは帯域幅を最大で1.5GHz帯(B21)における15MHz幅×2までしか取れないため、現状では、下り最大112.5Mbpsおよび上り最大37.5Mbpsとなっています。

記事執筆:S-MAX編集部


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ドコモ、光回線並み高速のスマホ春モデル-112.5メガLTE対応:日刊工業新聞