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平賀さち枝のカーステレオで流すミックステープ!(第6回)

連載
皿えもん
公開
2012/11/16   20:30
更新
2012/11/16   20:30
テキスト
文/平賀さち枝


アーティストが各テーマに沿ったお皿(CD)を紹介する連載! カーステレオで流したいミックステープに入れるお気に入りを、〈さっちゃん〉こと平賀さち枝が紹介します!



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くるり 『図鑑』 スピードスター



自分に関する突然の出来事について真正面から向き合うと、いますぐ泣いてしまいそうだった。
再生ボタンを押して、音楽を流す。

どんな音楽の気分にもなれないときは、くるりをかけた。

その旋律は、風のつよい雨がふったかと思えば、霧が晴れて光がさしたりする。
まだ行ったことのない、知らない、憧れの世界のようであり、でも、かつて遠い昔に体験したような、あたたかい出来事みたいだった。

深夜、高速道路にて、小さな街に灯る光の粒たちがとてもきれいだなあと思った。

空白のときを、街から街へとすべっていく。
昨日までのこと、明日からのこと。

じぶんとゆっくり対話したい、そんな一人きりの車の中では、大好きな音楽が、いつもそばにありますように。



PROFILE/平賀さち枝



87年、岩手生まれのシンガー・ソングライター。2011年にファースト・アルバム『さっちゃん』でデビュー。今年4月にミニ・アルバム『23歳』(kiti)を発表している。12月12日(土)に原宿VACANTでワンマン・ライヴ〈平賀さち枝  今年もお世話になりましたワンマンショウ〉を開催。詳しい情報はこちらのサイトでチェック!