不発に終わった事業仕分け第3弾 目的は消費税増への理解促進

 176兆円に上る国の「特別会計」(特会)にメスを入れる目的で行われた政府の事業仕分け第3弾は、10月30日に終了した。厳しい顔つきで官僚をやり込める蓮舫・行政刷新担当大臣(42)の姿は颯爽としていたが、結論からいうと、その成果は不発に終わった。

 仕分けの準備にかかわった民主党の中堅議員がいう。「今回の事業仕分けでは、国交省所管の社会資本整備事業特会に含まれるスーパー堤防事業の廃止などが決まりましたが、全体として捻出できた財源は1兆円にも満たない」

 そしてこう続ける。「もっとも、菅直人首相も蓮舫大臣も、そんなことは事前にわかっていた。今回の仕分けは、いわば“ガス抜き”の意味が大きい」

 そういえば蓮舫大臣も事業仕分けを始める前の会見で、「財源は出てこない」と繰り返していた。

「菅首相は消費税増税論者。事業仕分けで新たな財源が見つからない以上、財政再建のためには消費税を上げざるを得ません。国民の皆さんには、その現実をご理解いただけると思う」(前出の中堅議員)

 なんと今回の事業仕分けは、“これ以上、無駄遣いを点検しても、新たな財源は出てこない”ことを国民に納得させ、消費税増税につなげるための事前パフォーマンスだったということなのだ。

 期待は大きかったのに、そりゃないでしょ、蓮舫大臣!

※女性セブン2010年11月18日号

トピックス

NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
カラオケ大会を開催した中条きよし・維新参院議員
中条きよし・維新参院議員 芸能活動引退のはずが「カラオケ大会」で“おひねり営業”の現場
NEWSポストセブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
襲撃翌日には、大分で参院補選の応援演説に立った(時事通信フォト)
「犯人は黙秘」「動機は不明」の岸田首相襲撃テロから1年 各県警に「専門部署」新設、警備強化で「選挙演説のスキ」は埋められるのか
NEWSポストセブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン