オレのiPhone見てくれよ!-ブルース・ウィリス
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 ブルース・ウィリスは、自身の弁護団に依頼し、ダウンロードした音楽の所有者として、家族信託を設立できないか検討しているところだという。もしくは、現在アメリカの5つの州で進行している訴訟を支援する形で、ダウンロードユーザーにもっと権利を与えるよう訴えかける意味もあるらしい。

 iTuneで音楽を購入しても、実はコンテンツが自分のものになったわけではなく、「許諾に基づいて借用している」に過ぎないということを、みなさんはご存じだっただろうか。

  iTuneの利用規約に小さな文字で書かれたその事実に気付いた、『ダイハード』シリーズの俳優ブルース・ウィリスは、これまで何千ドルと費やしてダウンロードした音楽を、自分の死後に三人の娘たちに合法的に譲渡できるよう、アップル社を相手に法的措置を求める訴訟を起こすことをMail Onlineが伝えた。 iTuneの利用規約によれば、iTuneで購入した音楽は他者に譲渡してはいけないことになっている。

 デジタルコンテンツ、知的財産権の所有のあり方について、ウィリスほどのビッグネームが一石を投じたという点で、アップル社も本件をないがしろにはできないはず。どういう打開策が打ち出されるのか。

 それにしても、自分の死後もコンテンツの譲渡を考えるほどのウィリスのコレクションとは、一体どのようなものなのか、興味がそそられるところだ。(鯨岡孝子)