IT批評

ITは社会の多くの面を横断して発展している。
ビジネスに至ってはほぼすべての業界、すべての職業を横断しています。
ITと向き合うことが、時代、社会、そしてビジネスと向き合うことと同義になるはずです。
ITの視座によって、時代と社会、ビジネスの本質を対象化できるだろう。
そういうコンセプトのもとで、「IT批評」を刊行しています。

インターネットが消費社会の在り方そのものを変化させています。その変化は、スマートフォンの普及によって加速しています。脈動するリアルタイム情報を手にした消費者は、既存の消費スタイルからはまったく予想のつかない行動をとりはじめています。 情報と体験の距離はインターネットによっていかに変化し、それが消費社会にどのような影響を及ぼしているのか。消費者の定義が多様化するなかで、企業コミュニケーションはいかに対応していくのか。 そして、再定義を迫られる消費社会について、ビジネスの視点を超えて考察していきます。
●高度に発達した消費社会から疎外されるのは資本か? 國分功一郎インタビュー
●パサージュからネットへ〜資本主義の構造転換と消費社会の変容 清家竜介
●ウェブは〝空間〟を資源化する〜ソーシャル時代の情報空間論 鈴木謙介
●コンテンツ消費の限界が、リアルの熱量を求める時代 宇野常寛インタビュー
●消費のパラダイムシフトとしてのO2O 松浦由美子
●デジタルディバイド(情報格差)を埋めるスマートデバイスが、
 オンラインとオフライン、情報と物質を融合する 林信行
●企業はなぜソーシャルなコミュニケーションを失敗するのか 森中亮
●震災復興の鍵を握る地理空間情報基盤 クロサカタツヤ
●特別寄稿 生命・情報・社会〜情報社会のコミュニティとフォーラム 橘川幸夫
●空想科学対談 2025年のIT批評〜「ゲーミフィケーション」が言われなくなる世界で 井上明人

→巻頭言「乱反射し合い、姿を変えるインターネットと消費社会」

ソーシャルメディアの拡大と定着は、実社会におけるコミュニケーションのあり方、個人と公共の関係を変えようとしています。今回の東日本大震災によって、その直後からソーシャルメディアは、その功罪をふくめて大きな注目を浴びる結果となりました。本号では、ソーシャルメディアの社会への影響と、波及しうる分野について大局的な視点で捉えています。
●ソーシャルメディアを論じる前に 鈴木謙介
●音楽業界の変容と技術に翻弄される著作権 荒川祐二
●ソーシャル・ジャーナリズムの可能性  岩上安身
●インターネットに広がるデマのメカニズム 荻上チキ
●ソーシャルメディアの巻きこみと絞り込みがコンテンツ流通を促進する 林 信行
●マルティン・ルターからワエル・ゴニムへ 清家竜介
●ソーシャルメディアとケータイ クロサカタツヤ
●Facebook再上陸以後のソーシャルメディアとマーケティング的活用 オガワカズヒロ
●〈第三のムラ〉として出現したネットコミュニティ 芦崎 治
●SNS企業のビジネスモデル 斉藤 徹
●[緊急特集]震災後のマスメディアとインターネット 福原伸治×クロサカタツヤ

→巻頭言「ソーシャルメディアと震災後の社会」

【特集:プラットフォームへの意志】
クラウド、SNS、モバイル、ゲーム、日本企業はルールの策定者になれるのか?
1995年以降つづいたポストモダン的な状況を経て、ビジネス界は「プラットフォーム戦略」をもって新たな再編を目指しはじめています。日本企業が、これから始まろうとする新しい物語の主人公となるか、脇役に甘んじるかは、今、いかにヴィジョンを描けるかにかかっています。
今号では、IT業界を中心にビジネスの大きな転換点となりうるプラットフォーム戦略を分析し、いかにしてプラットフォーム戦略の勝者となるための要件を考えます。
●平野敦士カール「プラットフォーム戦略の本質」
●林 信行「プラットフォームクロニクル OS戦記」
●深川孝行「ソニー 蹉跌の系譜」
●クロサカタツヤ「ケータイ産業はプラットフォーマーの台頭と対峙できるのか」
●池田紀行・池田勇人「ソーシャルメディア時代の覇権を握るのはどこか?」
●サイトウ・アキヒロ「任天堂はなぜ勝者となりえたのか」
●西田宗千佳「クラウドが「プラットフォーム」である理由」
●岩本幸男・常盤木龍治「日本発SaaSは世界のクラウドを目指す」
●関口智嗣「クラウドの本質―グリッドから発展したクラウド―」
●佐藤 健・西田助宏「クラウドのセキュリティに対する疑問」
●【特別寄稿】伊藤洋一「日本人が知らない日本企業の能力」
●【インタビュー】宇野常寛「インターネットに先行したTVの想像力」
●【トピックス】激安クーポンを販売する「グルーポン」が大人気の理由は?
気鋭のジャーナリスト・評論家によるITをめぐる考察、分析

→巻頭言「ネットの向こうで戦争が始まる。」

・佐々木俊尚氏(ITジャーナリスト/『電子書籍の衝撃』著者)が語る、iPadをめぐる書籍の再定義。
・杉浦宣彦氏(中央大学ビジネススクール教授)が語る、金融業と接近することで、社会的責任を増すIT業界について。
・そのほか、IT化、システム化で変わりゆく政治や広告の概念など。業界、職種を横断して大胆に分析。

→巻頭言「インターネットは消費者の夢を見るか?」

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