ビジネス

ローソンVSセブン ダイエット効果を謳う低糖質食品でバトル

コンビニで人気の低糖質食品

 低糖質ダイエットを巡るコンビニの熱き戦いを、食文化に詳しい編集・ライターの松浦達也氏が解説する。

 * * *
 最近ではコンビニからいままでのイメージを覆すような「健康」「ダイエット」商品が発売され、ヒットの兆しを見せている。とりわけ「低糖質ダイエット」「糖質制限食」などのニーズにコンビニがこたえ始めたのだ。

 先鞭をつけたのは大手コンビニチェーン、ローソンだった。2012年6月、小麦粉よりも糖質が少なく、食物繊維が多いブラン(小麦の外皮部分の「小麦ふすま」)を素材にしたパンを発売した。発売当初はそれほど目立った存在ではなかったが、今年になって明らかに店頭での存在感が増している。実際、「ブランパン」はリピート率では看板ホットスナック、「からあげクン」の2倍以上、50%近いリピート率があるという。

 Twitter上でも「120円で117カロリーで味も良くて手軽に食べれて、この栄養値は異常。納豆よりも茹で卵よりもタンパク質が高く、オートミール並の食物繊維」など絶賛する声が相次いでいる。実際、食品成分表で100gあたりのタンパク質の量を比較すると、確かに納豆や卵よりも含有量は多い。

 言うまでもなく、弁当やサンドイッチ、おにぎり、麺類などの食事はコンビニの主力商品で、そのほとんどに「糖質」はつきものだ。だが近年、糖質はなるべく控えるところがローソンは「ブラン」という武器で、その“聖域”に切り込んだ。同社は10月に発表した中期事業戦略でも「健康」への取り組みを柱に据えると明言している。現在もWeb上で社員同士の「ローソン社員対抗! 健康体になろう対決!!」として社員同士のダイエット対決企画を行ったり、尼崎市、松本市など自治体と連携して、コンビニでの健康相談や健康診断をするプロジェクトも進めている。社の方針にもそぐうブランパンのような商品には今後も力を入れていくはずだ。

 一方、最大手のセブンイレブンも「コンビニ健康」トレンドを後押ししている。この秋発売された「サラダチキン」。鶏の胸肉に味つけをし、やわらかく蒸し上げた冷菜だが、「やわらかくてうまいダイエット食」とネット上で評判になり、1列だった陳列がまたたく間に2列、3列となり、1段すべて、2段まるごとサラダチキンに占領させる店舗まで現れた。お値段は125gで198円。計算上は1パックで131kcalと、確かにリーズナブルで余計なカロリーや脂質を摂取せずにすむ商品だ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

真剣交際していることがわかった斉藤ちはると姫野和樹(各写真は本人のインスタグラムより)
《匂わせインスタ連続投稿》テレ朝・斎藤ちはるアナ、“姫野和樹となら世間に知られてもいい”の真剣愛「彼のレクサス運転」「お揃いヴィトンのブレスレット」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
優勝11回を果たした曙太郎さん(時事通信フォト)
故・曙太郎さん 史上初の外国出身横綱が角界を去った真相 「結婚で生じた後援会との亀裂」と「“高砂”襲名案への猛反対」
週刊ポスト
伊藤沙莉は商店街でも顔を知られた人物だったという(写真/AFP=時事)
【芸歴20年で掴んだ朝ドラ主演】伊藤沙莉、不遇のバイト時代に都内商店街で見せていた“苦悩の表情”と、そこで覚えた“大人の味”
週刊ポスト
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
中国「抗日作品」多数出演の井上朋子さん
中国「抗日作品」多数出演の日本人女優・井上朋子さん告白 現地の芸能界は「強烈な縁故社会」女優が事務所社長に露骨な誘いも
NEWSポストセブン
大谷翔平
大谷翔平、ハワイの25億円別荘購入に心配の声多数 “お金がらみ”で繰り返される「水原容疑者の悪しき影響」
NEWSポストセブン
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
国が認めた初めての“女ヤクザ”西村まこさん
犬の糞を焼きそばパンに…悪魔の子と呼ばれた少女時代 裏社会史上初の女暴力団員が350万円で売りつけた女性の末路【ヤクザ博士インタビュー】
NEWSポストセブン
韓国2泊3日プチ整形&エステ旅をレポート
【韓国2泊3日プチ整形&エステ旅】54才主婦が体験「たるみ、しわ、ほうれい線」肌トラブルは解消されたのか
女性セブン