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「うがい」に科学的根拠なし?

こんにちは。看護プロの笠木です。

この一つ前のブログでも取り上げられていましたが、
インフルエンザ、本当に流行っていますね。

厚生労働省も総合対策と銘打って、平成24年度の対策を発表しましたが、
そのポスターについて、一部で話題になっているようです。

ポスター

ぱっと見た瞬間は、なぜ「豆」なのかに気を取られてしまいましたが、
このポスター、よく見ると、予防対策としてお馴染みのアレがありません。

そのアレとは、もちろん、「うがい」のことです。

私が小学生の時(もう30年近く前)から、インフルエンザの予防施策として
高らかに謳われていた「うがい」が、なんとこのポスターにはないのです。

このことを伝えたニュースがこちらです。

小さい頃から「手洗い」「うがい」を推奨されてきた身としては、
ただただ驚くばかりですが、このニュースの医師のコメントを見るに、
「うがい」は日本独自の風習で、科学的な根拠がないとのこと。

注意深くコメントを見ると、全く意味がないというわけではないようですが、
現実的な予防策にはなり得ないということのようですね。

なんだか「うがい」をしてきたこの30年、
損をしたような気分になってしまいました。

それにしても、つい最近まで「うがい」が
推奨されていたような気がして、なんとなく釈然としなかったのですが、
偶然見つけた平成20年の厚労省のインフルエンザ予防対策では、
まだ「うがい」が推奨されています(「Q7」)。

この方針転換は何なのか?

ポスターから外したことには厚労省内で相当な議論があったはずです。

大きな話ではないといえばそうかもしれませんが、
対象となる人が多い分、何かしらの議論があったのであれば
そのあたりをちゃんと説明して欲しいと思いました。

2013年01月31日カテゴリー:雑談