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震災は続いている~今聞きたい被災地の声~前編「メディアで伝えきれない町長たちの本心」

公式
(2時間07分)

ニコニコニュース提供:株式会社 ドワンゴ
日本を大きく変えた東日本大震災から2年。
ユーザーの皆さんとともに、「3.11から日本の未来を考えよう」というテーマで、
3月6日から11日まで連夜、特集番組を生放送してまいります。

被災地の復興はどこまで進んでいるのか。
福島第一原子力発電所事故はどう収束するのか。
震災報道の意義と課題は何か。

連夜の番組を通じて、「過去」と「現在」を見つめ、
私たちのあるべき「未来」を考えてゆきます。

そのために、まず私たちは「被災地の声」を聞くことから始めたいと思います。
進まない瓦礫処理や住宅再建、人口流出など、さまざまな問題に直面しながらも、
復興にまい進する被災自治体。
メディアでは伝えきれない町長たちの「本心」を聞き、被災地では今、本当に何が必要なのか。
復興のあるべき姿をユーザーの皆さんと探ってゆきます。

被災地からは佐藤信逸・岩手県山田町長須田善明・宮城県女川町長
馬場有・福島県浪江町長菅野典雄・福島県飯舘村長らが生出演。
スタジオには、震災をきっかけに大槌町で創刊された新聞
「大槌みらい新聞」の立ち上げに関わったジャーナリスト、藤代裕之さん、
高齢化や格差問題を論じてきた哲学者、萱野稔人さん、
元NHK福島キャスターのフリーアナウンサー、西谷祐紀子さんが、
メディアではなかなか知ることのできない被災地の現状と課題をお伝えします。

【出演者】(敬称略)
佐藤信逸(岩手県山田町長)⇒ 山田町HP
須田善明(宮城県女川町長)⇒ 女川町HP
馬場有 (福島県浪江町長)⇒ 浪江町HP
菅野典雄(福島県飯舘村長)⇒ 飯舘村HP
藤代裕之(ジャーナリスト、「大槌みらい新聞」創設メンバー)⇒ 大槌みらい新聞
萱野稔人(哲学者、津田塾大学准教授)⇒ かやのチャンネル
西谷祐紀子(フリーアナウンサー・元NHK福島キャスター)⇒ 公式WEB

本放送中にお送りした大槌町長からのメッセージ全文はこちら↓

「3.11被災地の声を聞く~メディアが伝えない「今」へのメッセージ

岩手県 大槌町長の碇川 豊です。
あの忌まわしい東日本大震災津波から2年を迎えるにあたり、今日まで国内外問わず本当にたくさんの
方々からの温かいご支援・ご協力・応援の言葉を頂きましたことに対し、心より感謝を申し上げます。
大槌町では震災により町民の1割が犠牲となり、町役場や病院などの公共施設も、人々が暮らす街並みも、
何もかもが流失する壊滅的な被害を受けました。
ゼロからの復旧復興に奔走したこの2年は、復興における土台作りのような作業であり、復興が進んでいな
いと感じられることもありますが、平成二十五年度は、大槌町東日本大震災復興計画基本計画における
「復旧期」最後の年度にあたり、災害公営住宅の造成や、浸水域の盛土工事など、復興の槌音を鳴り響か
せ、皆様の目に見える復興の形として動き出す年であります。
何もかもがなくなったこのピンチをチャンスに変えて、単に元の町に戻すのではなく震災前の課題の解決を.
も図り、世界に誇れるまちづくりを行いたいと考えています。
大槌の課題である人口減少と高齢化社会は全国の漁村が抱える問題であり、高齢者を見守りながら、どう
若者を呼び戻すか…産業振興や雇用創出、防災体制、行政のしくみ、選挙の在り方に至るまで、これから
の私たちの取り組みが今後のモデルになっていくという思いで取り組んでおります。
また、いま現実に抱えている復興への課題は、職員・土地・業者の確保が容易でないことです。
大槌町は町長以下多くの職員が津波により亡くなっており、現在全国からの応援職員を派遣していただき
業務をこなしている状況です。しかし、一般業務に加え膨大な復興業務に対応するために、とにかく人手が
不足している中、用地交渉などのノウハウを持つ職員も全く不足している状況です。
平時の制度では復興が進まないところもあります。亡くなった方の土地の相続などについては、超法規的
な対応を国にお願いしたいと考えます。今被災地が抱えている問題は、国の問題でもあり日本全体の課題
でもあります。現実を見据えた中長期的な視点から制度等について考慮していただきたいと考えます。

最後に、大槌町にとっては皆様が被災地にただ足を運んで頂くだけでもありがたく、そしてそこで見たもの
感じたことをたくさんの人に伝えていただくことが一番の支援になるかと思います。
被災地に涙し、無償の「愛」でご支援を寄せてくださる全国の皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。

どうぞ今後とも、皆様の温かいご支援ご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。


【関連番組】

東日本大震災 3.11 特集

【あなたは3.11に何をしていましたか?】
ユーザーの皆さんの、「3.11あの日、どこで、何をしていたのか
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