国内

米視察で学んだ「新機軸」経営で似鳥社長 ニトリを蘇らせる

 今や絶好調。「お、ねだん以上。」のコピーで知られる大手家具チェーン「ニトリ」は、1967年に札幌で開業した「似鳥家具店」が始まり。そんなニトリの社長は似鳥昭雄氏(66)で1944年樺太(サハリン)生まれ。1967年に「似鳥家具店」を創業した。

 だが“町の家具屋”は競合店の登場で危機に晒される。経営危機に瀕した似鳥氏は、わずかな運転資金を掻き集めて米国へ飛ぶ。その時に学んだ郊外型大規模店の「低価格」と「トータルコーディネート」を導入し、これが「ニトリ」の原型となった。

 業績を急回復させた同社だが、その後も似鳥氏は低価格を実現するために資金を海外工場につぎ込む。ピンチでもチャンスでも思い切った資金の投入をする「開拓者精神」が、今や売上高2861億円の成功を形づくる原点となっている。

※週刊ポスト2010年11月5日号

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