橋下市長は反論の相手を間違えているのではないだろうか?

 

この問題については、正直、あまり首を突っ込みたくないのだが、どうしても気になるのでひと言だけ。

橋下大阪市長は慰安婦問題について、Twitterや囲み取材で日本のメディアを批判しているが、海外メディアでの報じられ方はその比ではない。

Japanese politician calls wartime sex slaves ‘necessary’ CNN

Osaka mayor says wartime sex slaves were needed to ‘maintain discipline’ in Japanese military Washington Post(AP)

“Sex Slave(性奴隷)”を「必要」だと容認するのではRacistと同じになってしまう。これこそ“誤報”なのだから、橋下市長はCNNにインタビュー取材を申し入れて真意を説明し、Washington Postに反論を寄稿すべきだ。

このままでは英語圏で、「極右」「歴史修正主義」「差別主義者」のレッテルを貼られてしまうだろう。「海外で批判されている」という報道に対して、記者会見で日本人の記者を批判したり、Twitterで日本語で反論してもなんの効果もない。

グローバルな問題にガラパゴス化した(日本語の)議論は役に立たない。「南京大虐殺」もそうだが、日本の政治家はいつまでこの現実から目を背けるのだろうか。