先週から公開された映画『ペンギン夫婦の作り方』が好評だ。この映画は、食べるラー油ブームの先がけとなった「石垣島ラー油」にまつわる、辺銀(ぺんぎん)夫婦の物語。石垣島オールロケで撮影が行われているのも、見どころのひとつ。
石垣島は、言わずと知れた人気の観光地。日本百景に選ばれている川平湾や、山海の幸を使った郷土料理が有名だが、日本最南端の都市として本土とは違った風習や文化があるのも魅力だ。
そこで今回は、石垣島独自の風習・文化について、「石垣島なんでも図鑑」という個人サイトの中からいくつかご紹介しよう。
■火難よけ・魔よけに、スイジガイをぶら下げる
石垣島では「水」の文字にも似たスイジガイ(水字貝)を、門や軒下にぶらさげている家が多い。スイジガイはシーサーと同じような感覚で、火難よけ・魔よけとして使われているよう。ちなみに、昔はカラス避けとしても使われていたようだが、最近のカラスには効果は微妙だとか。
■石垣島オリジナル、新川スマムニラジオ体操
じわじわ人気が広まっているという「スマムニ体操」。これは消えゆく方言を受け継ぐために、石垣島の新川地区で使われる方言を翻訳したオリジナルのラジオ体操だ。たとえ地元民でもほとんど意味が分からないらしいので、これを踊れたら自慢できるかも。
■校歌ダンス
石垣島はどこの学校でも「校歌ダンス」なるものがあり、小・中学校の運動会などで校歌を歌う際に全校生徒で踊るのだとか。
■八重山の星空を、観光資源に
石垣島をはじめ、特徴的な離島の多い八重山列島。この八重山の星空を観光資源にしようと、島では星に関するイベントが最近増えている。例えば星空観測のツアーや星空の下で男女が出会う星空コン、さらには箒星といった限定泡盛まで。昼間とはひと味違う、石垣島の夜を楽しむのも粋だ。
このように、多方面から石垣島を知ってみると、観光にも楽しみが広がるはず。映画やフードで石垣島の魅力をもっと身近に感じてみるのも楽しそうだ。