メディカルヘルスケア

ヘルスマネジメント意識の高まり
「自分の身体は、自ら責任をもって管理する」
近年、ヘルスマネジメントの意識が社会の中で急速に高まり、一人ひとりの健康を促進する様々なデジタルデバイスが、身の回りの生活に溶け込んでいます。

それらは、体脂肪や血圧などの基礎情報から、骨や血管の状態まで目に見えない身体のデータを顕在化し、私たちに教えてくれます。

また、病院にあるカルテは、個人が必要な時にいつでもアクセスできるよう、データ化の検討が進んでいます。
医療テクノロジーの発展
しかし、どんなに健康に気をつかっても、人は病気から逃れることはできません。より高度で安全な治療の実現を目指し、医療の現場では、ナノテク、ITを駆使した新しい手術や投薬方法が、次々に開発されています。

その背景には、バイオセンサーや集積回路などチップの小型化が進んだことにより、身体への負担を軽減した低侵襲な医療が実現できるようになったこと。

また、再生医療やオーダーメイド医療など最先端の医療研究が、実用段階に入ってきたことが挙げられます。加えて、コンピューターによる膨大なデータの解析、制御も可能になり、リアルタイムに、複雑な生体状況を把握できるようになりました。

健康な社会を目指して
健康意識の高まりと、テクノロジーの発展を受け、現在、家電メーカーからアパレルメーカーまで、多種多様な企業が、健康・医療マーケットに進出を始めています。

スマートフォンなどのデバイスを通して取得された生体データは、 ネットに接続され、様々なコミュニティやネットサービスに展開されています。

病院中心の医療から、社会全体に開かれた医療へ、 いま変化の時を迎えているのです。

「健康に生きる」。この人間の根源的な欲求に対し、最先端技術はどう答えるのか?日常の体調管理から、生命を救う医術の分野まで。メディカル・ヘルスケアの最前線に迫り、未来を占います。


記事提供:テレスコープマガジン