musiclistening

1983年から2014年まで、30年以上に渡って音楽が聴かれているフォーマットの変化を表した円グラフ。音楽も時代とともに聴き方が変化している様子が各年ごとに分かりやすく可視化されています。

データはRIAA(アメリカレコード協会)が発表しているアメリカの音楽視聴データです。

1983

1983年の音楽は、カセットテープとアナログレコードが大部分を占め、CDは1%もありませんでした。

1991
1991年には、初めてCDが50%を超えます(55.4%)。そしてアナログレコードはLP、シングルを合計しても1%強にまで落ち込みます。

1994

1996

1996年にはCDの売上がシングル、アルバム合計で初めて80%を超えます。

2000

2000年にはCD売上が90%を超えます。

2004

2004年になって初めて音楽ダウンロードが表れます。ですが、この年ではまだアルバム・ダウンロードは0.4%、シングルダウンロードは1.1%とわずかな割合しかありません。

2005

今から10年前の2005年になると、音楽の聴き方が多様化していることが分かります。「サブスクリプション・サービス」「リングトーン」「アルバムダウンロード」「シングルダウンロード」「SACD」などといった新しいビジネスやモデルが浮上してきます。それでも市場の85%はCDビジネスが中心です。

2007

しかしこのあたりからCDビジネスの減少が顕著になってきます。わずか2年後の2007年にはCD売上は全体の70%まで落ち込みます。その代わりに音楽ダウンロードが初めて10%を超えて来ました(アルバム:4.7%、シングル:7.6%)。

2010

2010年にはCD売上が全体の50%を割り、ダウンロードが30%を超えてさらに拡大してきます。

2013

そして昨年2013年にはCD売上が30%にまで落ち込みます。ダウンロードは40%を超え、サブスクリプション(9%)やオンラインストリーミング(SoundExchange Distributions)なども8.4%と、CD以外の音楽視聴が成長していることで、円グラフの色が分散されています。

この円グラフ、非常に見やすく分かりやすいのですが、音楽市場の売上総額は常に一定ではなく変動していますので、パーセンテージが変化するとともに売上も毎年変化しています。

ソース
30 Years of Music Industry Change, In 30 Seconds or Less…(8/16 Digital Music News)


Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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