『ヒッチコック』 (c) 2012 Twentieth Century Fox. All Rights Reserved.
 1959年、映画監督アルフレッド・ヒッチコックは新作の製作に挑んでいた。後にサスペンスの金字塔と称えられ、現代に至るまで多くのクリエイターに影響を与え続けている最大のヒット作『サイコ』である。だが、当時としてはあまりにも斬新な作品ゆえ、彼は資金難など数々の試練にぶつかり、さらには最大の味方であるはずの妻との関係まで揺らぎ始める。監督として、そして夫として、ヒッチコックは岐路に立たされていた…。

 “サスペンスの神”とうたわれた監督アルフレッド・ヒッチコックと、彼を支えた妻アルマ・レヴィルとの知られざる物語を描いた映画『ヒッチコック』が、今春ついに公開。このたび、その予告編が解禁となった。


動画再生URL:http://youtu.be/0D5yANnjPEU

公開された映像では、ヒッチコックに扮したアカデミー賞俳優、アンソニー・ホプキンスのなりきりっぷりが確認できる。特殊メイクの施されたその独特の風貌は、映画のカメオ出演やCMなどで誰もが見た姿そのもの。さらに、しゃべり方や仕草まで完全にコピーしていることがわかる。また、資金難に悩んだり、ヘレン・ミレン演じる妻・アルマとの共同作業や、口論の様子も登場。本作が、一般的に知られた“神”ではない、人間・ヒッチコックに迫った作品であることがうかがえる。
 
 さらに、『サイコ』の名場面であるシャワーシーンは、ジャネット・リー演じるスカーレット・ヨハンソンが持ち前のセクシーな肉体を披露していることも話題となっている。それだけではなく、当時のヒッチコックがどのような思いで演出したかも描かれており必見。

 本作の監督、サーシャ・ガヴァシは、ドキュメンタリー『アンヴィル!夢を諦めきれない男たち』で、老いたへヴィ・メタルバンドの夢と苦悩を捉え、大絶賛を受けた人物。また脚本は『ブラック・スワン』のジョン・J・マクロクリンが担当している。彼らが“人間”アルフレッド・ヒッチコックをどのように描いているのか、気になるところだ。

 『ヒッチコック』は2013年春 全国ロードショー

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