荷物量は個人によって差があるけれど、家族構成によっても引越しのコツに違いがあるのだろうか。今回は引越し会社のプロたちに家族構成別に安全でスムーズな引越しを行うポイントをインタビュー。知っておけば役に立つ「引越しのコツ」をチェックしてみよう。
2tトラックに乗り切る荷物量が一般的という一人暮らし。一人暮らしの場合には、荷造りをするのはほかでもない自分自身。地道に荷物を詰め始めていかないと、引越し当日までに終わらずに、引越し会社のスタッフが搬出作業をしているなか、あくせくと荷造りをするはめに……。
「一番困るのは当日になっても荷物の梱包が終わっていないこと」と引越し会社各社は口をそろえる。
アリさんマークの引越社のスタッフさんからは「2週間くらい前から“1日何箱”という目標を立てて、地道に荷造りを始めるのが良い」というアドバイスも。当日までに荷造りは終えておくことは、引越し会社のスタッフの方に対しても最低限のマナーだということを忘れないで。
DINKSや新婚カップルの場合、案外もめるのが家具や家電の配置。「新居に来てからどのように家具や家電を配置するのかは、事前にしっかりと話し合って決めておくのが良いと思います」(アーク引越センター)
旧居ではスムーズに搬出したのに、新居で家具や家電の配置が決まらないのでは、荷物の搬入が遅れてしまうことに。意見がまとまらない場合は、キッチンなどの水まわりは主に家事を行う人の意見を優先して、リビングやベッドルームはもう一人が決めるなど、役割を決めて話し合うと良いだろう。
それでも、新居で配置に困った場合は、引越し会社のスタッフに相談してみよう。多くの引越し件数を経験しているスタッフのみなさんは、家事導線や暮らしやすさに考慮した配置を提案してくれるはずだ。
引越し当日は、搬入も搬出も引越しスタッフが段ボールや家具などの荷物を抱えて家中を移動する。「高齢者やお子さんは荷物の陰に隠れてしまい、思わぬけがなどをしたら一大事ですから、できることでしたら、お出かけいただくことをおすすめします」(アーク引越センター)
もし、外出がすることが難しいようでしたら、引越し会社のスタッフにどこにいれば邪魔にならないかを確認し、その場所に椅子を置いて座ってもらったり、子どもの遊び場を作ってあげたりするなど、作業に支障と家族がけがをしないようにすることが大切。
家族構成によって、引越し作業で注意すべきポイントはさまざま。しかし、家族や荷物、そして引越し会社のスタッフも含めたみんなが安全かつスムーズに引越し作業を行うためには、ちょっとした事前の準備をしておくかどうかで大きく違ってくるので、しっかりと準備しておこう。