子ども部屋を用意してあげるのは住宅事情的に難しいし、一人だけにするのはまだちょっと不安だけど、子どもだけの専用スペースは与えてあげたい。そんな複雑な親の想いが詰まった室内用キッズテントのオーナーとなった葉月さん(仮名)に、その満足度を伺ってみた。
今回お話を伺ったのは、めでたくキッズテントのオーナーとなった葉月さん。現在4歳の保育園児である。自分だけの専用スペースを初めて持った正直な感想とは。
このお部屋は、どのようにして手に入れたのでしょうか?
「おとうさんとおかあさんに買ってもらった!前からこのかわいいテントがほしかったの」
この部屋はどのあたりが気に入っているのでしょうか?
「なか!」
なるほど。では中は一体どうなっているのか、ちょっと拝見させてください。
「かわいいグッズがいっぱいです。おかあさんにもてつだってもらいました。これはドレッサーです。くつしたもいっこあります」
靴下は洗濯物に出すといいかと思います。それにしてもシンプルな室内ですね。
「おもちゃはこのへやにいれません。おかたづけがたいへんだから」
な、なるほど。では実際ご利用になってみて、広さはどんな感じですか?
「葉月が入れるくらいは大きいです」
すると夜はこの部屋で、一人で寝ているのですか?
「ねません。せまいのでねるところはありませんから」
ワーキングスペース(子どもは遊ぶのが仕事)としては足りているものの、寝室を兼ねるには少し狭いということですね。
ここの室内空間はとてもお気に入りのようですが、部屋の外観についてはいかがですか?
「みずたまがらがかわいいです」
では今のところ、葉月さんにはこの部屋で十分ということでしょうか。
「じゅうぶんです」
ちゃんとした部屋はいつごろ欲しいですか?
「ええと、7さい。 ベッドがあって、おもちゃがいっぱいあって、ほんがいっぱいはいっていて、かわいいハコがあって、かわいいグッズもあるおへやです」
インタビューにお答えいただき、ありがとうございました。どうやらこの部屋の満足度はかなり高いようです。
このキッズテントを販売している株式会社ニトリの開発担当者に、どういった意図でこの商品をつくったのか伺ったところ、「3歳から小学校低学年をターゲットとして、秘密基地や隠れ家のような自分だけの空間をつくりたいと思って開発しました」とのお答えをいただきました。まさに葉月さんにぴったりだったようです。
自分が子どものころ、家の外にこっそりと秘密基地をつくったことがあるという人も多いかと思います。今の時代の子どもにそれを実現させることはなかなか難しいですが、これなら親の目が届く場所に置いておけるので、子どもに安全な秘密基地を持たせてあげることができますね。これぞ「公然の秘密」基地。
子ども部屋や秘密基地としてだけではなく、キャンプごっこやお店屋さんごっこにも大活躍するこのキッズテント。来客時など部屋を広く使いたいときには、テントなので畳んだり移動したりして簡単に一時退去してもらうことができることも、地権者である親側としてはポイントが高いようです。
最近はさまざまな種類の室内用テントが発売されているので、子どもと一緒にショールームめぐり感覚で、家具店や輸入雑貨店などに訪れてみてはいかがでしょうか。DIY派であれば、段ボールなどで手づくりするのも楽しそうですね。ちなみに大人がここに入ってみても、なかなか落ち着くものですよ。