ヒュペリオン（SKET DANCE）単語

ヒュペリオン

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注：下記文献にあるように、4人で行う将棋のようなゲーム（※ただし、2人1組で戦う）ということは分かっているが、ゲームの詳細については現在まで明らかになっていることが少なく、本記事に記載している内容だけでは完全なプレイを行うことは不可能だと思われる。

概要

ヒュペリオンはボードゲームの一種である。ゲーム理論的には「四人零和有限確定完全情報ゲーム」に分類されるもので、イメージとしては四人で対戦する将棋のようなものだと考えると分かりやすいだろう。

その起源は古く、紀元前1000年頃に中国で発祥したとする説が最も有力である。後にインドに伝わり、四人制チャトランガとして成立。そして将棋やチェスへと進化していったとされるが、諸説入り乱れており本当の起源は謎のベールに包まれたままだ。

このゲームの打ち手も極少数に限られていると言われ、また文献の類も極めて不足している。実のところ一部のゲームマニアの間でのみ実しやかに伝聞されていったという「謎のゲーム」なのである。

そもそも「ヒュペリオン」とは、ギリシャ神話におけるティターン神族の一人で、太陽と月の神のこと。高みを（hyper）行く者（ion）という意味のその名が付けられていることから、王や高僧といった高い位の人間の間でのみ遊ばれていたゲームであるとも言われているのだ。

このようにこのゲームが一般に広く伝わらなかった理由は数々あるとされるが、本当の理由は「魔性の力にある」とする意味深な言い伝えも存在する。一度ハマるとその心は惑わされて病みつきになるが、何故か巷には広まらない。

何とも神秘的なゲームではないか。

民眠書房刊「ウソ？ホント？伝説のクソゲー（笑）BOOK」より

用いる道具

グランドクロス：将棋でいうところの将棋盤。7×7マスの盤の四方に5×7マスの陣地がくっついた形状である。材質は新榧（スプルース）。
コマ：後述する9種類の基本コマ。複合コマについては心の目で見るべし。

ゲームの進め方

東西南北の席を設け、自分の方角を司る神の名前を呼びながら着席する。ギリシャ神話における風の神たち（アネモイ）に敬意を表し、勝利の風を呼び込むという考え方である。
- 東風：エウロス
- 西風：ゼピュロス　（春と初夏のそよ風を運ぶ）
- 南風：ノトス　（晩夏と秋の嵐を運ぶ）
- 北風：ボレアス　（冷たい冬の空気を運ぶ）
各々が赤青黄白の1色ずつを選び、コマを布陣する。
アブラシモビッチ軍とアブラシモダッチ軍で、互いの王将をめぐり戦う。

基本コマ

動き凡例： "●"＝自キャラ、"◇"＝1マス移動、"☆"＝その方向に直進

コマ名称

動き

解説

イメージ

覇王「アブラシモビッチ」または

双子の妹「アブラシモダッチ」

◇	◇	◇
◇	●	◇
◇	◇	◇

由緒正しきアブラシモ家の王女と、その妹。見た目はザコモンスターであるが、その見た目どおりに弱い存在である。

「量産型ザフ」

☆		☆
	●
☆		☆

1人2機まで使用可能。将棋の角と同じ動き。ヒュペリオンのコマの中では相当な機動力を誇る。

重戦士「ドドンドンドドン」

	☆
	●

ゴム製の切り込み隊長。将棋の香車と同じ動き。

「スチーム」

◇	◇	◇
◇	●	◇
	◇

どこかで見たことのある、アイロン。将棋のような五角形っぽさから選ばれたと思われる。将棋の金と同じ動き。

「シューズ」

◇	◇	◇
	●
◇		◇

どこかで見たことのある、靴。将棋のような五角形っぽさから選ばれたと思われる。将棋の銀と同じ動き。

「抹茶あずきーな」

	◇
◇	●	◇
	◇

コマというかカード。ヒュペリオンのアイドル的存在。
大将棋の嗔猪と同じ動き。

「OL」

◇		◇
	●
◇		◇

負け組なんかじゃない、独りが好きなだけ。
大将棋の猫刄と同じ動き。

「コダクサン」

	◇

	●

どこかで見たことのある、車に乗った家族。先頭の棒の人がお祝いをいっぱいもらったコダクサン。後ろの子供は吹っ飛んで別のコマと合体したりする。

「テキーラ」

	◇
	●

酒。1人5本まで利用可能。

複合コマ・技紹介

「OTL」

「OL」と「テキーラ」（T）が同じマスに入ると変化。千鳥足になりながら下のような動きをする。"・"は千鳥足の経路で、リバースポイントだと思われる。

◇		◇
	・
・		・
	●

「デッドエクストリームアタック」

破壊された「コダクサン」から子供が飛び出し、「量産型ザフ」のマスに飛び込んだときに発動。具体的な効果は不明だが、子供がザフを操縦してなにやらすごいことをする。

「エクスカリバーの陣」

先頭にドドンドンドドンを配置し、後方にはピラミッド状にコマを置いた陣形。全体の形状がエクスカリバーの剣先のように見えることから名付けられたといわれる。

		ド
	O		あ
	テ	テ	テ
ザ		コ		ザ
シ	テ	ア	テ	ス

ア：アブラシモビッチ（ダッチ）
ザ：量産型ザフ
ド：ドドンドンドドン
ス：スチーム
シ：シューズ
O：OL
あ：抹茶あずきーな
コ：コダクサン
テ：テキーラ

「千手孔雀陣」

中央に王将を据え、周囲をドーナツ状に取り囲んだ守り重視の陣形。笛吹和義により考案され、山野辺師父により命名された。

	テ		テ
シ		コ		ス
	ド	ア	O		テ
ザ		あ		ザ
	テ		テ

「例の陣」

ドドンドンドドンを一歩引かせつつ両翼に切り込み隊長を配置した、海の神ポセイドンの持つ三又の槍トライデントや冥界の番犬ケルベロスを思わせる陣形。P.N.黒き油性により考案され、篠原健太師父により命名された。

	テ				テ
ザ			ド			ザ
	シ		コ		ス
		テ	テ	テ
		O	ア	あ

用語

サイレントダブルアーツ…コンビプレイの1種。パートナーが音もなく近づいて二人で手をつないで一気に叩く技。手を離したら透明になって消えてしまうかどうかは不明。
ストップザミュージック…王手。
ドンストップザミュージック…投了。
バトリッシュ…戦闘開始。
ヒュペってる…（主に男性が）ヒュペリオンにハマって一種の興奮状態になっている状態。
ヒュペリオーラが出ている…「ヒュペってる」と同義。
ヒュペリオギナー…ヒュペリオンのビギナー。外見が強そうなドドンドンドドンをお気に入りで使ったりする。
ヒュペリオンの2不思議…1. ヒュペリオンは男性しかハマれない。 2. は不明。
ヒュペリズム…男性に流れている、ヒュペリオンにハマり得る素質。