取り調べメモ「適正に保管を」 前特捜部副部長側申し入れ
大阪地検特捜部の捜査資料改ざん・隠ぺい事件で、前特捜部副部長、佐賀元明被告(49)=犯人隠避罪で起訴、懲戒免職=の弁護団は26日、関係者らを取り調べた検察官作成のメモを適正に保管するよう最高検に申し入れた。
取り調べメモをめぐっては、最高検が2008年、各高検、地検に適正な保管を求める一方、主任検察官が不要と判断したメモは廃棄するよう同時に通知していたことが判明している。
申し入れ書は「本件に関するメモの多くが廃棄の対象とされるのではないかと被告自身も危惧している」と指摘。関係者の取り調べ状況を明らかにすることを求め、「(メモの保存は)供述の信用性の判断や真相解明のために不可欠」としている。