Gmailのおかげで、いまやすっかり影が薄くなってしまったHotmail。しかし、Officeのウェブアプリ版がリリースされることもあり、Hotmailも気合を入れなおしているようです。

2010年夏に、全世界で利用可能となる新Hotmailでは、より多くの操作を受信トレイで行えるよう、工夫されています。たとえば、受信メッセージ内の写真のプレビューやスライドショーを表示したり、動画再生が可能。添付ファイルを、Officeのウェブアプリ版で開くこともできるそうです。これらは、すでにGmailでは実装済みですが、Hotmailもようやくこれに追いついてきたということでしょう。

 Gmailにはない機能で注目すべきは、スパムメール分類機能「Sweep」です。不要なメールを選択し、Sweepをクリックするだけで、自動的にスパム判別ルールを生成。その後は、その送信元から受信するメールは、すべて自動的にフォルダ移動させ、いずれは削除してくれるというものです。有象無象のメールで、とっちらかりがちな受信トレイを、きれいさっぱりSweep(お掃除)してくれるのは、便利ですね。

また、モバイル端末への対応も強化する見込み。「Exchange ActiveSync」により、プッシュ配信や連絡先、スケジュールなど、Outlook上のデータとの同期を可能にするそうです。「Windows Phone 7」だけでなく「iPhone」にも、順次対応していくとのことですよ。

ちなみに、これらの新Hotmailは2010年夏に、全世界のユーザに実装される予定だそう。また、今回のバージョンアップに関するコンセプトについては、以下の動画で見ることができます。こちらをご覧いただければ、このHotmailでどんなことができるのか?イメージしやすくなるでしょう。

もちろんHotmailは、ユーザ登録制の無料ウェブサービス。「いまさらながら、Hotmailも使ってみようかな」という方は、こちらのページからユーザ登録をどうぞ。

Re-inventing Windows Live Hotmail - the next generation of personal email [Windows Live Team Blog via CNET]

Kevin Purdy(原文/訳:松岡由希子)