在宅やフレックス勤務を取り入れると、労働者の生産性が向上し、仕事と家庭の板挟みでストレスを感じる時間が、週に19時間も減るそうです。これは、世界75カ国のIBMの従業員約25,000人を対象とした調査結果によるものです。

会社に出勤して働く従業員の場合、労働時間が週に38時間以上になると、家庭生活をおろそかにしているようなストレスを感じ始めるのだそうです。しかし、在宅を含むフレックス勤務を取り入れている従業員の場合は、そのストレスを感じるまでの時間が、週57時間以上と長くなるというのです。つまり、会社に出勤するよりも在宅やフレックス勤務で働く方が、週に1〜2日分以上もストレスを感じずに働くことができる、ということです。

 アメリカのブリガムヤング大学の研究でも、フレックス勤務を取り入れた在宅ワーカーは、仕事と家庭のジレンマに悩まされなくなるとあります。IBMの約8割の管理職の人たちも、在宅勤務を取り入れた方が、部下の生産性が上がると言っているそうです。

家で仕事ができるなら、作業の合間に家事を効率良くこなすこともできるでしょうし、子どもやペットの面倒も見ることができるでしょうから、これらはごく当然の結論でしょう。

また、会社に出勤する人数や時間を減らして、在宅やフレックス勤務を増やせば、単純に会社の経費も下がります。経費を削減した上に、労働者のストレスも解消できるのであれば、一石二鳥です。

ネットワークや情報のセキュリティ問題など、課題もあるとは思いますが、企業の経済的状況もまだまだ厳しいご時世ですし、より多くの会社がフレキシブルな労働形態を取り入れるようになるといいですね。

Home working 'allows employees to clock up an extra couple of days of work a week' [Telegragh UK via #tips]

Kevin Purdy(原文/訳:的野裕子)