自宅でパソコンを見ながら気軽に買えてしまい、なおかつ購買者のレビューを読んで商品の評判まで知ることのできるAmazonは、確かに便利には違いありません。
今回取り上げるのはこの、『Amazonのレビュー』。「和書」のカテゴリーに限定して、もっとも多くのレビューがついている書籍を探してみました。(記事中のレビュー数は2010年5月21日時点のもの)
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■『1Q84』(村上春樹/新潮社)290件
よく売れた作品はレビューも多いに違いない!ということで、まずは今春発売された『1Q84 Book3』が売れに売れている村上春樹の作品からチェック。
『1Q84』はBook1のレビューが最も多く、その数290件!内容を読んでみても概ね好意的です。これは村上作品全体でも最多でした。さすがです。
■『効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法』(勝間和代/ダイヤモンド社)189件
勝間和代の本は賛否両論あってレビュー数が伸びるのでは?と思って探してみましたが、『効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法』が最多で189件。そして☆3つ以上がほとんどと好評価。
■『バカの壁』(養老孟司/新潮社)515件
これ以降、レビュー数が際立って多い書籍がなかなか見つからず、「もしかしたら『1Q84』が最多だったのか!?」と半ば諦めながらAmazon内を徘徊していると、ついに発見!
養老孟司の『バカの壁』で515件。これも一大ブームとなった本ですね。レビューの内容は☆1つから☆5つまでまんべんなく散らばっており賛否両論。
『自分の言いたいことを十分な論証とともに示すのではなく、感覚的にただ言葉を連ねていっただけ』といったような辛辣な意見もありました。
やはり評価と批判が両方ある本の方がレビュー数も伸びるようです。
■『リアル鬼ごっこ』(山田悠介/文芸社)751件
“賛否両論あった本はレビュー数が伸びる!説”に自信を持ち、「売れたけど叩かれた」本を探し続けると山田悠介の『リアル鬼ごっこ』に当たりました。レビュー数なんと751件!そしてそのうち521件が☆1つと、稀にみる低評価。これが最多か!?
■『恋空〈上〉―切ナイ恋物語』(美嘉/スターツ出版)1605件
『リアル鬼ごっこ』の751件はすごい。さらにAmazonを徘徊するも、やはり見つからず。諦めて『リアル鬼ごっこ』を最多Amazonレビュー獲得書籍に認定しかけたその時、僕の後ろから原稿を覗いていた編集部・金井が「『恋空』がダントツじゃない?」と発言。
ケータイ小説の大ヒット作だが、☆1つが1154件とかなりの低評価。まさに「売れたけど叩かれた」本。これ以降はいくら探しても見つからず、最多Amazonレビュー獲得書籍は『恋空〈上〉―切ナイ恋物語』に決定!
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あくまでも、僕が探した結果なので、さらに多くのレビューが書き込まれている本がある可能性はあります。
もし『恋空〈上〉―切ナイ恋物語』の1605件を超えるような本を見つけたら、ぜひとも教えてください。宛先はコチラ!→news@sinkan.jp
(新刊JP編集部/山田洋介)
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