チョコの保存方法、皆さんはどのようにしていますか? そこら辺にポ~ンと置いているか。用心して冷蔵庫に保管しているのか。

チョコの何が怖いって、油断すると溶けちゃう点だ。しかも、このシーズン。言うまでもなく、夏は暑い。

そんな“暑さ”に滅法強いチョコレートが発売されたのだ。アウトドアグッズなどを扱う「株式会社 伊勢音(いせおと)」のDAVOS事業部が、7月1日より『モディカチョコ』の発売を開始した。

このチョコ、夏でも、暑くても、溶けにくいらしいのだ。
「そんなチョコ、聞いたことない!」と思ったのだが、実は古来から伝わる製法で作られたものであった。それも世界最古、アステカ王国伝来のチョコレートである。
その製法も、現在受け継がれているのはイタリア・シチリア島のモディカ村に住むリツァ家のみ。これが、日本に紹介されることになった。

それにしても、なぜ溶けない? チョコなんて、溶けて当然だと思うのだが。同社に伺ってみた。

「このチョコには、ミルクやバターなどの乳製品を使っていないんですね。通常、チョコレートが溶けるのは乳製品が原因となっているんです。しかし『モディカチョコ』では、カカオと砂糖、天然の食品の3つだけで作っております」

早速、私も“溶けないチョコ”を試してみました。
同社いわく、「アウトドアスポーツの糖分補給として、今までは難しかった夏にも是非試していただきたいです」ということなので、わざとベランダでカンカン照りの日光に当てながらの味見。これも、いわゆる“アウトドア”。

どういう試し方をしたかというと、皿の上に板チョコを乗せて特に日光が当たるところに放置。

さて10数分、果たしてどうなっているか? どうやら、見た目はほとんど変わっていない様子。触ってみると……、さすがにチョットだけ“フニャッ”としているな。でも“グンニャリ”と、いわゆる台無しにはなってない。
もひとつオマケに、他メーカーの通常の板チョコを、『モディカチョコ』と同様の状態で放置してみると、これはダメ。グニャグニャ。まるで液体を食べてるみたいな。
比べると引き立つ、『モディカチョコ』のタフネス。一般的なチョコは20度前後で軟らかくなり、25度前後で溶けるらしい。だが、このチョコは36度でも溶けにくいそうだ。

あと、大事なのは“味”。私が取り寄せたのは「ホワイトペッパー味」。これが、チョコなのにスパイシー。
いかにもビールに合う味で、甘みと辛みの融合が甘党以外にもアピールするように思える。

実は、味のレパートリーは豊富だ。100グラムの『モディカチョコ』(998円)が、バニラ、シナモン、シチリアの柑橘類、オレンジの皮、ヘーゼルナッツ、アーモンド、ピスタチオ、ペペロンチーノ、ショウガ、ホワイトペッパーの10種類。
25グラムの『モディカチョコ エッセンシャル』(441円)は、バニラ、シナモン、シチリアの柑橘類、ペペロンチーノ、バナナ、プレーンチョコ、トラパニーの塩の7種類。

試してみたい方は、DAVOS台場店、横浜店、同社ウェブサイトで発売されているので、要チェックです。

「美味しいだけじゃダメ」なんてことは言わないけど、“美味しさ”にプラスされた要素があまりにも魅力的じゃないですか。

(寺西ジャジューカ)