サイド7の居住部プレートを結ぶ橋についてなんですが、
現状世界最大のスパン、スパンというのは橋を支える部分の離れ距離をいいます。
このスパンが1991メートルが現状世界最大の明石海峡大橋であることをご説明しました。


3.349メートルという距離をつなぐ橋というのはあるのでしょうか?

それが現時点で構想されているんです。
それはイタリアのメッシーナ海峡大橋です。

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この橋はイタリア本土とシチリアを結ぶ橋です。
2008年に着工予定で2015年に開通予定でした。
しかし、この計画をぶち上げたベルルスコーニ政権が倒れ、
ローマーノ・ブローディ政権が確立されたことにより、一時計画は中断されていましたが、
再度ベルルスコーニが政権を奪取したことにより、計画は復活。
完成予定は2016年で、いよいよ計画は軌道に乗るようです。

この大橋は3300メートルのスパンを実現するようですから、
一気に世界記録を塗りかえます。

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よかったです。
地上の橋で、サイド7の居住プレートは結ばれるみたいですね。

このような超巨大土木工事は世界的なプロジェクトとして耳目を集めますが、
公共工事というのはこれくらい
大きくて長い、ビッグであってほしいものです。

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実はこんな長大なプロジェクトを手がける会社が日本の会社であったと知ったらどうでしょう。

そのまんま「長大」という会社名を持つ企業が存在します。

土木の世界では、知る人ぞ知る、その名は株式会社長大 です。
現時点での世界最長スパンの明石海峡大橋もここ。

メッシーナ大橋もこの株式会社長大が設計しているんです。

この「株式会社長大」は、昭和37年、本州四国連絡架橋を想定して長大吊橋の研究を続けてきたグループの中核メンバーが母体となって、橋梁製作メーカー、造船メーカー等の若手技術者で構成された、有限会社長大橋設計センターがその始まりなんです。

つまり、エンジニア集団がそのまま会社化した。
そして、会社名もなんとかテックとか、なんとかエンジニアリングではなく、
やることが、でっかくて長いからそのまんま「長大」。

潔くてかっこいいです。

この株式会社長大なら可能、サイド7の大橋。

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ということで、まずはイタリア南部の経済的な効果を狙ってベルルスコーニ政権を
助けた後は、
株式会社長大は宇宙世紀0079年には、
宇宙に向けて活躍することは間違いなしです。

モビルスーツこそ、ジオニック社とかツイマッド社とかのジオン公国のメーカーでしたが
サイド建設においてはやはり日本企業がだいぶ活躍することになりそうですね。

最近各地の工学部や理工学部で、泥臭いイメージの「土木」の名称をやめて、
ゆるゆるの「環境ITエンジニアリング創造エコロジー学部」とか、「社会エコ基盤情報IT環境工学」とか、「環境地球創造情報社会ITロハス工学」とか、そんな腑抜けた名称に学部を変えたりして、
世に迎合しているつもりみたいですが、
やはり、「漢(おとこ)の工学」の代表といえば、やっぱ「土木」。
中国の春秋時代の古典「准南子」が出典の「築土構木」からきている由緒正しい名称なんです。
木火土金水という五行のうちでもあります。

というわけで、土木工学出身者の方々はサイドの建設に携わるためにも、
重厚長大な気風を維持していただきたいものです。

ということで、
ひきつづきサイド7についていろいろと見ていきたいと思っています。