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No.044 iPad購入状況調査

価格.comリサーチ第44回のテーマは、iPadの購入状況について。 iPadを購入されましたか? よかった点や不満な点、実際にどのように使っているかなどをお伺いしました。
(回答者:価格.comID登録ユーザー 10,850人)

iPadの所有率:15.1%。新型デバイスに対して敏感な価格.comユーザーならではの高い所有率

今回の調査におけるiPadの所有率だが、なんと15.1%というかなり高い結果が出た。iPadのユーザーが多めに回答しているということもあると思うが、その他の一般的なアンケート調査はせいぜい7%程度ということを考えると、この割合はかなり高い。先進技術や最先端デバイスに対して積極的な価格.comユーザーならではの高い所有率と言えるだろう。

【図1-1 iPadの所有率】

図1-1:iPadの所有率

年代別の所有率では、30代が17.1%でもっとも多く、次いで20代が16.0%、40代が15.7%となっている。どちらかと言えば、若い世代のほうが所有率が高い。一般的なパソコンなどの所有率と比べても、若い世代のほうがiPadのようなデバイスを持つことに対して抵抗感が少ないように見受けられる。

【図1-2 iPadの所有率(年代別)】

図1-2:iPadの所有率(年代別)

iPhoneやiPod touchで、すでに利便性を体験済みの人が、iPadを購入する傾向に

iPadのユーザーが、同じアップルの携帯端末である「iPhone」や「iPod touch」をどの程度所有(併用)しているのかを聞いたのが図2のグラフ。これを見ると、iPadの所有者がiPhoneやiPod touchを所有している割合がかなり高いことがわかる。iPadの所有者の中には、iPod touchを持っている人が26.0%おり、iPhoneについても、15.9〜20.9%という2割弱程度の人が所有している。さらに驚くべきは、iPadの発売から1か月程度で発売された「iPhone 4」の所有者も18.1%いることだ。この人たちは、この6〜8月の短期間に、iPadとiPhone 4という2台のデバイスを購入したことになる。ちなみに、iPadを購入した人のうち、これらのアップル製品を持っていない人は39.4%で、6割程度の人が、すでにアップル製品を使っているという結果となった。こうして見ると、iPhoneやiPod touchなどで、すでにアプリの便利さや、インターフェイスの優秀さを体験済みの人が、iPadも併せて購入するというケースが多いようだ。

【図2  iPad所有状況とiPhone、iPod touchの所有率(複数回答)】

図2:iPad所有状況とiPhone、iPod touchの所有率(複数回答)

所有しているiPadのモデル:「Wi-Fiモデル」(71.0%)、「Wi-Fi+3Gモデル」(27.5%)

iPad購入者を対象に、所有しているiPadのモデル名を聞いた。iPadには大きく分けて、ソフトバンクモバイルの3G回線を使って外出先でも手軽にインターネットに接続できる「Wi-Fi+3Gモデル」(以下、3Gモデル)と、3G通信ユニットを搭載しない「Wi-Fiモデル」の2種類が存在するが、このグラフでは、3Gモデルが合計で27.5%、Wi-Fiモデルが合計で71.0%となっており、「Wi-Fiモデル」が7割以上を占めるという結果になった。Wi-Fiモデルは、無線LANが引かれている家庭内や会社などでの利用を主とする製品で、3Gモデルのように、「どこでもインターネット」というような便利さは失われるが、その分、本体価格が安く、毎月の通信料もかからないのがメリット。実際、もっとも所有率が高いのは、メモリー容量がもっとも少なく価格が安い「Wi-Fiモデル 16GB」となっており、そのあたりのコスト感にはシビアな様子がうかがえる。逆に、3Gモデルを選んだユーザーは、大容量モデルの64GBモデルを多く選択しており、3GモデルとWi-Fiモデルとで、選ぶモデルの傾向が異なることも見てとれる。

【図3 所有しているiPadのモデル】

図3:所有しているiPadのモデル

iPadの購入形態は、個人契約が94.9%とほとんどを占めた。法人契約も4.6%いるが、ほとんどのiPadユーザーは、個人での使用のために購入していると言っていいだろう。

【図4 iPadの購入形態】

図4:iPadの購入形態

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