電子書籍が米書店経営を圧迫 最大手バーンズ、身売り検討
米書店チェーン最大手バーンズ・アンド・ノーブルは3日、会社売却も視野に入れた事業戦略の見直しに着手したと発表した。同社はインターネット小売り最大手のアマゾン・ドット・コムをはじめとするネット経由の書籍販売の成長や、電子書籍端末の普及などに押され、業績が伸び悩んでいた。
バーンズ・アンド・ノーブルのレオナルド・リッジオ会長は同日発表した声明で、「株価が著しく安くなっており、株主価値を上げるため」と会社売却を検討する理由を説明した。同社の株価は10ドル台で、年初から3割強下落している。リッジオ会長は同社の筆頭株主でもあり、自らが「会社を買収する投資家グループに加わる可能性もある」としている。(ニューヨーク=杉本晶子)