フジHDと日テレが大幅増益 4~6月期、広告収入が回復
フジ・メディア・ホールディングスと日本テレビ放送網が29日発表した2010年4~6月期の連結決算で、ともに純利益が大幅に増えた。フジHDは前年同期の2.3倍の55億円、日テレは90%増の73億円だった。テレビ広告収入の大幅な回復に加え、レギュラー番組の製作費や経費などコスト削減が寄与した。
主力の放送収入が前年同期を上回った。番組に提供するタイム広告は前年同期比でマイナスだったが、広告主が機動的に投入できるスポットの伸びが全体を引き上げた。通販会社のセシールが連結に加わったフジHDの売上高は11%増の1446億円。日テレは5%増の728億円だった。
営業利益はフジHDが2.5倍の76億円、日テレが73%増の81億円。レギュラー番組の製作費削減が寄与した。ただし、製作費全体では、サッカーワールドカップ南アフリカ大会に関連した番組費用がかさんだ日テレは2%増えた。フジHDは4%減らした。
日テレは同日、2011年3月通期の利益見通しを上方修正した。純利益は前期比12%増の186億円と、従来見通しから6億円引き上げた。フジHDは据え置いた。
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