オープンソースの画像生成AIをセットアップから使い方まで解説する『Stable Diffusion AI画像生成ガイドブック』(ソシム刊)発売中(→本のサポートページ

今日のツイート

明日の夜9時からBS2で「リトル・ミス・サンシャイン」

ギルバート・グレイプ」のラッセ・ハルストレムにも似て、愛のこもったまなざしで家族の再生を描いていて、心温まるいい映画です。ぜひどうぞ。

変人ぞろいでトラブルが絶えないフーバー家。末っ子オリーブの夢は美少女コンテストに優勝すること。そんな彼女に本選参加のチャンスが!しかし会場は遠いカリフォルニア。おんぼろのワゴン車に、家族全員を乗せてコンテスト会場を目指すのだが…。ばらばらの家族が、旅を通していきいきと変わっていく姿を描き、アカデミー賞でも注目された秀作。祖父役のアラン・アーキンがアカデミー助演男優賞に輝いた。

NHK BSオンライン

DVDはいまAmazonで982円。安ーい。

Blu-rayは1958円。

クローズアップ現代「『助けて』と言えない」が本になるそうです

ちょうど1年前、クローズアップ現代で放送された「“助けて”と言えない〜いま30代に何が」と、1月に放送された「“助けて”と言えない2〜共鳴する30代」を中心にまとめた本が出ます。10月26日発売。わたしも出てきます。どんなふうにまとめられているのか、読むのが楽しみです。

いま30代に何が 助けてと言えない

いま30代に何が 助けてと言えない

これまでに書いた記事

  • クローズアップ現代10月7日放送「“助けて”と言えない〜いま30代に何が」書き起こし(d:id:Imamura:20091008:help
    • 最初のこれに衝撃を受けて書き起こしをしたんでした。ブクマ数は1000を超え、コメントもたくさんありました。
  • クロ現「“助けて”と言えない〜いま30代に何が」明朝に再放送(d:id:Imamura:20091011:help2
    • クローズアップ現代がその日の深夜以外に再放送されるのは珍しく、それだけ反響が大きかったということでしょう。
  • なぜ今の30代は「助けて」と言えないのだろうか(d:id:Imamura:20091111:help
    • 「今の30代は、自分の親の生活を再現できないと想像できなかった最初の世代」といったことについて書きました。
  • 「助けて」と言えない30代について、金曜夜に九州で放送される番組に出演します(d:id:Imamura:20091124:help
    • 10月7日の「クローズアップ現代」は、もともとは九州で放送されている「インサイド」がこのテーマを採り上げて、その後クロ現でも放送されたのでした。「インサイド」でネットでの反響を紹介するということで、番組の書き起こしをしたわたしにも取材が来て、「ネットに広がる共感の声」のような形で採り上げられました。
  • クローズアップ現代」が「『助けて』と言えない30代」の反響を木曜に放送(d:id:Imamura:20100119:help2
    • インサイド」の放送に続いて、クローズアップ現代でも反響が紹介されました。この記事を書いたときは、自分の映像がクロ現にも出るか決まっていなかったため、告知だけのような形になってます。結局自分の映像も使われて、あちこちから「見たよー」的なコメントをもらいました。

池田信夫氏の「講談社の「デジタル的利用許諾契約書」について」はひどいでしょう | ポット出版

契約書は契約書なのだから、著者は契約内容に不満があればハンコをおさず話し合いをすればよいという話から、15%という印税が妥当かどうかといった話など。

そもそも電子書籍も出版社の仕事だろ、ってな―Hey, publishers, E-books are books, too | Books and the City

これも池田信夫の記事について。「デジタル化するときは我々が窓口となるから、勝手にやらないでね、ってこと」「著者側が、でも自分でやりたい、というのならこの契約書に同意しなければいいだけの話」。印税率についても「アメリカでも基本的に新刊のEブックの印税は15%がデフォになりつつある」。

あわせて「普通に考えれば同じコンテンツであれば紙の本も買って、わざわざ電子書籍版も両方買う人はいない。電子書籍版の売上げは確実に紙の本の売上げを食う。従って、映画化権だの、ドラマ化権だのといった副次権に含まれず、いわゆる『プライマリー・ライツ』に含まれると解釈するのが正しいだろう。ということは、出版社が著者と『本を出します』という合意に達したのなら、本来は電子書籍権も出版社のオプションとなっていいはずなのだ」というのはなるほど。

デジタル化契約 » 経済学101

これも池田信夫記事への反応。「元記事での批判はあたっていない。にも関わらず講談社の契約を批判するのは、本当は競争相手として講談社の取り組みを脅威に感じているからだろう。もし講談社のオファーが馬鹿げたものならおかしな点を指摘するより自滅を待つのが得策であるはずだ」というまとめに尽きる。

著者は出版社に権利を渡すべきではない、は本当か - mohnoの日記

西田宗千佳の「電子出版に関する誤解」を読み解く。版元が著者に代わって編集、デザイン、校正、宣伝、出た本の権利処理などをやってくれる上に、新人への投資もしてくれるのだから、そこはもちつもたれつじゃないでしょうか、といったような話。

印税10%で、版元の取り分は東京ドームなんごぶん? - 【ネコとか唄とかそんなもの。】

PC技術書の発行にまつわるお金の概算。「電子書籍は印税15%」が妥当かどうかのチェック用に。

このあとに書かれている「『印税10%横並び』って、不当カルテル?」もいい感じで、「印税が基本10%で誰でも共通なのはよい、新人は5%、ベストセラー作家は30%とかなったら目も当てられない」というのはその通りと思う。

hon.jp DayWatch - 韓国サムスン電子、Windows Phone 7搭載スマートフォン「Omnia 7」に電子書籍閲覧機能Ebook Hubを搭載へ

Omnia 7は同社のWindow Phone 7対応シリーズの第1弾で、欧州市場向けのモデル」「なお、サムスン電子はすでに英国内では電子書籍端末『E60』を販売しており、EPUB形式での作品提供については書店・雑貨チェーン大手のWH Smith社と提携済み」。

Omnia 7は幅64.2ミリ×高さ122.4ミリ×厚さ10.99ミリだからiPhone的なサイズ。重さは138.5グラム。液晶は4インチ、800×480ピクセル

hon.jp DayWatch - クリエイティブエンタテインメント、高印税方式のケータイコミック販売サイト「コミックアース」を11月5日にオープン

「CE社では今年5月から、旧来の原稿料方式ではない、高印税方式(引用者註:50%)での漫画家エージェント業務も展開中で、今回のサイト開設もその一環」。また「コミックアース」のDocomo版・au版サイトも随時開設するとのこと。

こういう会社が、自社のマンガの内容をよくしてより多く売れるようにするために、編集者を雇うというシナリオもありそう。パイが大きくなれば編集者の人件費も出せるようになるだろう。

アドビ、新たな電子出版ツール「Adobe Digital Publishing Suite」発表 | クリエイティブ | マイコミジャーナル

DPSとは「デジタルコンテンツを作成、パブリッシュ、最適化し、コンテンツ販売企業や主要な携帯端末向けのマーケットプレイスを通じた消費者への販売を行うことのできるパッケージ化されたホステッドサービスとビューワー技術のセット」「『Adobe Creative Suite』と『Adobe InDesign CS5』を基盤として構築されているとのこと」。ビューワはAdobe AIRiOS向けに提供される由。あといろいろ書いてあるんですがちょっとよくわからず。

  • 関連:AdobeiPad向けデジタルマガジンの制作支援ツールをリリース - ITmedia +D PC USER - 今日の電子書籍記事リンク(http://d.hatena.ne.jp/Imamura+epub/20100916/p3

  • 電子書籍についての考察(その11) 公立図書館の役割はどう変わるか(下):松浦晋也「人と技術と情報の界面を探る」

    ↑の続き。これからの公共図書館の役割は、「知のキュレーションの提供」と、知識のバックアップのために紙の本を収蔵し続けることといった話。

    hon.jp DayWatch - 米BlackboardとBarnes & Noble社、共同で電子教科書プラットフォーム「Blackboard Learn」の提供を開始

    Blackboardは教育機関向けCMSの老舗で、「今後2社は『Blackboard Learn』をBarnes & Nobles側が今年8月から試験公開している電子教科書販売サイト『NOOKstudy』と統合させ、100万タイトル以上の電子教科書・電子書籍が購入できるWebシステムとして教育現場に提供していくとのこと」。

    「スキャン代行サービス」大研究:スキャン代行サービスの現状と内容比較 (1/3) - ITmedia +D PC USER

    こういう記事はITmediaらしい気がする。先行者の「BOOKSCAN」(http://www.bookscan.co.jp/)を基準に他社と比較。その「他社」はA社、B社…となっていて実名が出ていないのが面白い。なんでそうなったのかな。

    ともあれ、比較してみるとどこもだいたい同じ感じ。そのほか見出しを拾ってみると以下の通り。

    • 「付属物は原則としてスキャン対象外 カバーについては対応が分かれる」
    • 「雑誌や辞書、写真集などは多くの業者で対象外」
    • 「カラーモードは『自動』がほとんど。フォーマットはPDF」
    • 「回転や傾き補正の設定内容ほとんどの業者が非公開」
    • 「ページ数は上限を設ける業者と制限なし業者に二極分化」
    • 「裁断の幅はおよそ1センチ 裁断済み書籍の返却は多くの業者が対応」
    • 「『ファイル名変更』『OCR処理』はオプション データ受け渡し方法は千差万別」
    • 「次回は実際に発注してサービス内容や仕上がりを比較」

    ということで続きがあるもよう。法的な問題も採り上げる予定のようだ。

    「EPUBの雑誌」制作の現場を訪ねて--「Jazz Japan」のEPUB制作担当者に聞く - builder by ZDNet Japan

    ↓の続き。実制作の環境などについてのインタビュー。Dreamweaverとsigil、テキストエディタを組み合わせている由。

    InDesign上で自由にCSSをデザインできる、EPUBをプレビューできてCSSをイジれる、ということになれば話は別かもしれませんが」、現状ではInDesignでレイアウトした中からテキストを取り出し、テキストエディタやsigilでEPUBに仕上げるという流れである由。また脚注の扱いが頭痛の種とのこと。

    「validなEPUB」を求めて - builder by ZDNet Japan

    EPUB形式の文書のバリデーション(形式チェック)ツールを紹介。「epubcheck」(http://code.google.com/p/epubcheck/)と「FlightCrew」(http://code.google.com/p/flightcrew/)。「現在のところ、epubcheckとFlightCrewどちらかに絞るのではなく、チェック機能を相互補完するという意味でも両者を併用することが妥当なようです」。

    第一部 佐野眞一氏インタビュー 「だれが電子書籍を殺すのか-電子書籍を殺す情報商材」 | 「誰が本を殺すのか」

    『だれが「本」を殺すのか』から10年、電子書籍についてのインタビュー。

    「いま出版関係者が真剣に考えなければならないのは、技術論でも契約問題でもないんだよ。紙や電子を問わず、『本』の最大の生命線であるコンテンツの質が著しく低下していることへの反省と、コンテンツの質を高めていくことについて考えることなんだ」というのはその通り。でも肝心の情報商材についてはとくに取材はしていないようで、知ってる範囲の印象から話しているだけの内容。

    編集部注として「『情報商材』は日本のパソコン向け電子書籍市場62億円(「電子書籍ビジネス調査報告書2009」)の3倍相当を売り上げ」、200億円に達しているという数字が出ていたのは収穫。

    だれが「本」を殺すのか〈上〉 (新潮文庫)

    だれが「本」を殺すのか〈上〉 (新潮文庫)

    だれが「本」を殺すのか〈下〉 (新潮文庫)

    だれが「本」を殺すのか〈下〉 (新潮文庫)

    [解説] 電子出版の全貌と未来 〜電子書籍ビジネス発展への処方箋〜 | 「誰が本を殺すのか」

    上の佐野眞一インタビューと一緒に公開された記事。著者は湯浅俊彦・夙川学院短期大学児童教育学科准教授。電子書籍の歴史と現状を概観した上で、情報商材の話へと入っていく。

    情報商材の特徴として、以下が挙げられている。

    (1)主として「情報商材販売サイト」からダウンロードして情報内容を入手する、(2)決済はクレジットカードほか多種多様、(3)フォーマットは主としてPDFファイル、(4)文字情報が中心、(5)価格は市販本に比較して高く、そのことによって稀少で有用な情報と思わせる、(6)「あと3名で大幅値上げ」「悪用厳禁!」「1時間で100万円」など扇情的、誇大広告表現を多用する、(7)編集過程を経ていない、(8)内容は投資・資産運用、ネットビジネス、美容・健康、恋愛・結婚、教育・自己啓発、ギャンブルなどが中心、(9)アフィリエイト広告による販売促進、(10)版の保証がない(改訂が自由に行われる)

    %286%29 [解説] 電子出版の全貌と未来 〜電子書籍ビジネス発展への処方箋〜 | 「誰が本を殺すのか」

    情報商材憎しのあまり、ちょっと偏った話になっている感もあれど、そこを割り引けば「コンテンツが優れていることが今後も大切」というまっとうな話。

    (メモ)京大講演会10/19「iPadが図書館を変える?」云々の記録: egamiday 3

    ↓の簡単なまとめと感想。

    電子書籍に対する親子の認識にズレ――アスキー総研調査 - ITmedia +D PC USER

    「9月に東京学芸大学で開催された『2010 青少年のための科学の祭典 東京大会』で、つばさ図書委員会の展示に来場した親子を対象としたもの。有効回答数は子ども265人、大人(親)126人」。

    iPhone向け「BIG COMIC スピリッツ」で「美味しんぼ」など配信 - ケータイ Watch

    アプリ自体は無料、アプリ内課金でマンガを買っていく。

    第1弾は「美味しんぼ」(1〜20巻)、「伝染るんです。」(全5巻)、「おたんこナース」(全7巻)、「ショコラ」(全7巻)。第2弾は「ギャラリーフェイク」(全32巻)、「奈緒子」(全33巻)などを予定だそうで、「各作品は1巻から隔週5冊ずつリリースされる」とのこと。

    気になるお値段は1冊350円かー。旧作のわりに高いなあ。しかも「12月31日まで」ということそのあと下がるわけじゃないだろうから値上がりするのだろう。うーん高い。レンタル形式で48時間105円という「Renta!」がますますうまいビジネスモデルな気がしてきた。

    hon.jp DayWatch - 講談社、本文の一部をTwitterでつぶやけるiPad向け電子書籍アプリ「市川海老蔵 眼に見えない大切なもの」を700円で発売

    リリースによると「書籍には掲載できなかった、豊富な動画や画像をふんだんに使い、文字組みについても完全にiPad に最適化した文字組みを再構築して収録」「本文中の気になるフレーズをアプリ内から簡単にtwitter投稿できる、シェアリーディング機能を実装」とのこと。

    紙の本は7月22日発売済み、1575円。

    市川海老蔵 眼に見えない大切なもの (Grazia Books)

    市川海老蔵 眼に見えない大切なもの (Grazia Books)

    PHP研究所、「迷路絵本」シリーズをiPhone/iPadアプリとしてリリース - ITmedia +D PC USER

    1500円。紙の本は1365円。こういうゲーム的な絵本は、インタラクティブ性を加えてさらに面白くできそう。「同社では今後、『文明の迷路』『自然遺産の迷路』『進化の迷路』『伝説の迷路』『続・時の迷路』『昆虫の迷路』を3カ月ごとにリリースしていくとしている」とのこと。

    時の迷路―恐竜時代から江戸時代まで

    時の迷路―恐竜時代から江戸時代まで

    ホビージャパン、ライトノベルをiPhone向け電子書籍化、「百花繚乱」原作など -INTERNET Watch

    「百花繚乱」(すずきあきら著、Niθ画、350円)、「友だちの作り方」(愛洲かりみ著、もりちか画、450円)、「カッティング〜Case of Mio〜」(翅田大介著、も画、450円)、「アニスと不機嫌な魔法使い1」(花房牧生著、植田亮画、450円)。iPhone版のみで、iPad専用アプリはないもよう。