カンヌ最高賞にタイ作品 北野監督受賞逃す
【カンヌ=古谷茂久】第63回カンヌ国際映画祭の授賞式が23日夜(日本時間24日未明)開かれ、最高賞パルムドールにタイのアピチャッポン・ウィーラセタクン監督の「ブンミおじさん」が選ばれた。死を目前にしたブンミおじさんが亡き家族の幽霊と出会う幻想的な作品。暴力団の抗争を描いた北野武監督の新作「アウトレイジ」は賞を逃した。
パルムドールに次ぐ審査員特別賞(グランプリ)はフランスのグサビエ・ボーボワ監督の「男たちと神々」が選ばれた。監督賞はマチュー・アマルリック監督の「オン・ツアー」、女優賞はジュリエット・ビノシュさん(「サーティファイド・コピー」)、男優賞はハビエル・バルデムさん(「ビューティフル」)とエリオ・ジェルマーノさん(「アワーライフ」)の2人に贈られた。