NY円急伸、1ドル=81円台後半 雇用統計悪化で
【ニューヨーク=川上穣】8日午前のニューヨーク外国為替市場で円相場は4日続伸して始まった。一時1ドル=81円76銭と、1995年4月下旬以来、約15年5カ月ぶりの円高・ドル安の水準を付けた。朝方発表の9月の米雇用統計で非農業部門の雇用者数が市場予想以上に減少し、米国の追加の金融緩和観測が一段と強まった。
日米の金利差が縮小するとの見方から、円買い・ドル売りが膨らんでいる。「主要通貨に対するドルの先安観は強く、当面は円高が続く」(為替トレーダー)との声も聞かれた。午前9時30分(日本時間午後10時30分)現在の円相場は前日終値比55銭円高・ドル安の1ドル=81円80~90銭。