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 日本テレビ放送網は2010年3月10日~11日に、社内技術展「デジテク2010」を開催している。この中で、日本テレビがフォアキャスト・コミュニケーションズと共同で開発した技術「TV メッセンジャー」の応用として、離れた家族同士がテレビで伝言する様子をデモンストレーションした。

 TVメッセンジャーは、例えば視聴者から携帯電話機などを経由して受け付けたメッセージを、放送事業者が内容を確認のうえでデータ放送でBMLデータとしてテレビに配信することができる。これまでも、各種スポーツ中継や選挙番組などで利用されてきた。最近では、東京マラソン2010において、GPSの位置情報を連動させるという試みも行われている。ランナーへの応援メッセージを、応援している位置情報と一緒に投稿できるようにした。

 今回行ったデモは、一般のテレビ向けではなく、あらかじめ登録されたグループ分けに従って、自分のグループに対してのみに通信BMLでメッセージを送るというものである。例えば、携帯電話のSIMカードと、テレビのB-CASカードなどの番号を紐付けすることで、対象とするテレビ端末を特定できる。登録画面はデータ放送で提供する。

 デモでは、離れて暮らす家族が、テレビで伝言をするという想定で行われた(写真1,2がそれぞれの家のテレビ、ぼかした部分がテレビ放送の画面)。テキスト情報に加えて、静止画の情報も一緒に投稿して配信できるようにした。