「官僚たたき」がすっかり定着(?)してから何年もたちます。特に現政権になってから、官僚はどうも部がTwitterを見ながら、政治家はいくらでもいるのに官僚の発信に出会わないな、やはりモノを言いにくいのかな・・・と思っていたところ、国土交通省で観光振興に従事しておられる方の下記インタビュー記事を見つけて、「若き官僚たちの春」というシリーズを日経BPでやっているのを発見しました。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20100219/212875/?P=1
世間・メディアで流行る官僚バッシングですが、十把一からげで官僚のイメージを悪化させ、彼らが存分に働くことができなくなる空気が生まれるのは、日本にとっていいことだと思いません。私自身の経験で言えば、皆さん真剣に国のことを考えておられ、なんとか日本を良くたい、と「高級」官僚ではあっても「高給」でない(失礼ながら)、という処遇の中で真面目に激務に従事しておられる方が大半だと思います。
嫉妬なのかなんなのか、日本は一部の能力の高い人をスキあらば出る杭として打ってしまう傾向がありますが、健全であるとは思いません。キャリア官僚の大半は東大卒ですが、彼らは日本で最も頭のいい一握りの層の人たちであり、そういう人たちにはやはり目先の経済的利益のために汲々としてもらうよりは、公益のためにその知力を活かしてもらうのが社会のためになると思います。
東大なんて目指したことも無い、国家一種等受けたことも無い、という世間の殆どの人たちが、官僚たたきで溜飲を下げているのは奇妙に写ります。頭の良さというのは、スポーツや芸術などと似ているところがあって、普通の人が努力では達成できない境地というものがある。少々ノリは異なりますが、オリンピック選手を応援するような心持で、彼らが本来の仕事に憂い無くうちこめるようエールを送ることがもっとできないものでしょうか。
そのためには、もっと官僚自身からいろんな発信がダイレクトになされることが必要だと思います。なるほど、卓見である、と思ってもらえるような発信がもっと出てくれば、応援団が増えるのではないかと思います。
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