サイバーダイン、ロボスーツを神奈川で試験導入 介護施設に
筑波大学発ベンチャーのサイバーダイン(茨城県つくば市、山海嘉之社長)は24日、高齢者の歩行を助ける装着型ロボット「ロボットスーツHAL」を神奈川県の介護・福祉施設に試験導入する。神奈川県が進める介護・医療分野ロボットの普及に関するモデル事業の一環。介護現場での高齢者らの負担軽減の成果などを検証、今後の製品開発や改良に生かす。
サイバーダインが今回提供するのはロボットスーツHALの下半身部分にあたるHAL福祉用3台で、導入期間は3カ月。神奈川県は産学連携組織を設置してデータを収集、現場のニーズや課題、改善点などを探る。神奈川県内での新産業育成の可能性も探る予定だ。
検証作業は茨城県内でも進んでいるが、サイバーダインは他県からも広くデータを集める。
ロボットスーツHALは人の動作支援を目的とした装着型の汎用ロボットスーツ。着用者が体を動かそうとする際に発する電位信号を皮膚表面から読み取ってコンピューター制御で動作を補助する。
HAL福祉用はサイバーダインと代理店となる大和ハウス工業が2008年10月からレンタル販売している。
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