iPadの発売やiPhone 4の発表と、相変わらず絶好調のアップルだが、iPhone関連について気になる海外ニュースが続いた。

スマートフォンのiPhoneは、携帯電話の通信網(ネットワーク)を使ってパケットデータをやりとりする(Wi-Fi通信を除く)。大量のインターネットアクセスや動画などのダウンロードが発生するiPhoneでは、パケットの通信量が膨大となるため、ユーザーにとってはパケット定額の料金プランがほぼ必須。パケット定額プランでないと、通信量に応じて料金がどんどん上がり、請求が来て高額な料金に驚くいわゆる「パケ死」を招きやすい。

ところが、アメリカとイギリスにおいて、iPhone(および通信網)を提供するキャリア会社が、パケット定額の料金プランを廃止すると発表したのだ。

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パケット定額プランを契約中のユーザーは引き続き利用できるそうだが、新規契約のユーザーにはパケット定額プランは提供されないという。一定の金額で一定量のパケット通信が可能で、上限のパケット量を超えると追加で課金されていく、いわゆる段階的な従量制がメインのプランとなる。

気になるのは、現在は日本で唯一、iPhoneを提供しているソフトバンクの動向だが、今のところパケット定額プランを廃止する考えはないとしている。

とはいえ、

・今はいいけど今後はどうなるか分かんないよね
・個人的にソフトバンクは信用できません
・パケット定額がなくなったら?…iPhone即解約!
・キャリア側がインフラを強化するのが先じゃないの?

などと、見通しは暗いと考えている意見が多数。

そもそも、アメリカとイギリスのキャリア会社がiPhoneのパケット定額プランを廃止する最大の理由は、iPhoneの通信量が著しく増えたことによって、携帯電話ネットワークの負担が大きくなりすぎたこと。

ソフトバンクの孫正義社長によると、
「2%のユーザーが全体の50%の通信量を占拠しています」とのことだ。

・この2%のユーザーは一体どんな使い方をしてるんだろう?
・一握りの人間が多数の人間に迷惑かけるのは何でも同じだなぁ

こうした状況を前提としたうえで、パケット定額プランの廃止を許容する意見もそれなりに見られた。

・むしろ日本でもパケット定額は廃止するべきだと思う
・通信量が少ない俺はパケット定額でなくても問題ない。月額が安くなるほうが嬉しい
・現在の料金や残りのパケット量が簡単に確認できるなら定額廃止でも何とかなる

また、

・定額料金が高くなっても、パケット定額プランは残してほしい
・迷惑メールの受信パケットは割り引くとか、ちゃんと考えて

といった提案や要望、

・定額制の廃止が続くと料金体系そのものの勝負になりそう
・ソフトバンク以外からもiPhoneが発売されるきっかけになるかも
・パケット定額がなくなったらスマートフォン人気は急落でしょう

といったユーザー環境の変化に触れた書き込みもあった。

筆者もiPhone 3GSユーザーなので、やはりパケット定額プランは残してほしいと考えている。残りの通信量や料金を考えながらでは安心して利用できず、使い勝手やスマートフォンの魅力が半減だろう。

パケット定額の問題はiPhoneに限らず、NTTドコモのXperiaなども含めたスマートフォン全体に関わってくる。今後の動向には注目しておきたいところだ。

(林利明)

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