昨日ツイッターでちらっと出たんですけど、フィリピンのカラオケバーでシナトラの『マイ・ウェイ(My Way)』を調子っぱずれに歌うと殺傷・殺害される被害が「蔓延」しているのだそうですよ?
ちょっと信じられない話ですよね。でも、ニューヨークタイムズにノリミツ・オオニシ記者がそう黒々と書いてるんですよね...。
それによると具体的な被害者の数は警察も把握してないんですが、マスコミが報じただけでも過去10年の間に半ダース分もの人が被害に遭っており、警察関係者の間では「My Way Killings(マイ・ウェイ殺人)」という呼び名までついてるんだそうな。
原因は不明なまま、話だけ口から口へと伝わって都市伝説となって、今ではマイ・ウェイを曲リストから外してるバーも多いといいます。
歌に殺意を誘発する何かがあるのか? フィリピンの血が騒ぐのか? はてまた、のど自慢のフィリピン人に音痴は耐えられないのか? 全部歌い終わって会場から野次・笑いが起こって殺されるケースが多いそうなので、やっぱり音痴がダメなのかな?
NYタイムズに写真が出てるグレゴリオさんは、「マイ・ウェイはみんなが知ってて、みんな一家言ある。そこが問題だ」と語ってます。根っからのシナトラ・ファンは初心者が名曲歌うと侮辱された気分になるのかもしれませんね...(知らんけど)。
フィリピンではカラオケが人気で、上の写真みたいな路地裏にまでマシンがあるそうなので、とりあえずCESのカラオケマンは近寄らない方が良さそうですね。
米版に参考になるコメントが沢山あったので、いくつか下に補足しておきますね。
「フィリピン3年住んでレストラン4店経営してるアメリカ人だけど、ここの人はやさしいぞ。どうせ都市伝説集めた記事じゃないの?」
「マニラ出身者。音痴で人が殺されるという話はニュースで聞いたことあるなあ」
「10年で半ダース前後がなんで『蔓延』なの?」
「フィリピンで働いてた頃、カラオケでこの歌選ぼうとしたら、みんなに止められました。でもそれって4年前の話ですよ。今ごろギズで読むなんて!」
「ビール+音痴+フランク・シナトラ=死 どう見たってシナトラが悪い」
「このニュース初めて聞いたのっていつだっけ? 12歳か? 今オレ23歳だぜ!」
...というわけで、フィリピンではだいぶ昔からある有名な都市伝説のようですね。
[NYT]
Jack Loftus(原文/satomi)