米Yahoo!は現地時間2010年3月17日、スポーツ関連のアプリケーションを開発するサンフランシスコの企業、Citizen Sportsを買収すると発表した。
Citizen Sportsはソーシャルネットワーキングサービス「Facebook」「MySpace」や、スマートフォン「iPhone」「Android」端末向けのアプリケーションを開発している。
用意するアプリケーションには、野球やフットボール、ホッケー、サッカーなどさまざまなスポーツがある。ユーザーは、Webブラウザや携帯端末のアプリケーションを使ってゲームをしたり、スポーツニュースや試合のスコアをチェックしたり、ファン同士でコミュニケーションを取ったりができる。
Yahoo!はCitizen Sportsのアプリケーションを「 Yahoo! Sports 」に統合する計画だ。ユーザーに、これまで以上にYahoo!のサービスを利用してもらうことで、広告主にユーザーとの情報交換の場を提供するとしている。
買収は2010年第2四半期中にも完了する見込み。取引金額について両社は明らかにしていないが、米メディア(Wall Street Journal)は4000万~5000万ドルと報じている。
Yahoo!のCEO(最高経営責任者)であるCarol Bartz氏はこれまでの声明で、比較的小規模な買収を行い、同社のソーシャルネットワーキング機能やモバイル分野のサービスを拡充したいと述べていた。今後もこうした買収を進めてコンテンツ事業を強化したい考えだ。
[発表資料]