米アップル幹部を逮捕・起訴 製品情報漏らし現金
部品調達担当 地元紙が報道
【シリコンバレー=岡田信行】米アップルの調達担当幹部が高機能携帯電話「iPhone(アイフォーン)」などの製品情報を複数の関連製品メーカーに漏らし、見返りに100万ドル(約8600万円)以上の報酬を得ていたなどとして逮捕、起訴されていたことが14日分かった。米カリフォルニア州の地元紙サンノゼ・マーキュリーなどが伝えた。
逮捕、起訴されたのは米アップルで部品調達を担当するポール・シン・ディバイン被告。同被告は中国、韓国、台湾、シンガポールの複数のメーカーにiPhoneや携帯音楽プレーヤー「iPod」の新製品などの秘密情報を漏らし、見返りとなる現金を妻名義の銀行口座などに送金させていた疑いがもたれている。
米連邦捜査局(FBI)と米内国歳入庁(IRS)が捜査を続けてきたという。アップルは「社内外での不誠実な行為は到底許容できない」としている。