ボブ・マーリーの遺族、ボブのレコーディングの所有権を認められず
2010.09.15 14:30
ボブ・マーリーの遺族はボブ・マーリーの全盛期の5枚のアルバムの音源の所有権をユニバーサル・ミュージック・グループ(UMG)と裁判で争った結果、失った。
ボブの残された妻と息子たちはUMGが意図的に音源の使用から発生する印税を遺族が経営するフィフティシックス・ホープ・ロード・ミュージックへ支払おうとしなかったと訴え、ボブのレコーディングから利益を搾取していたとして数百万ドル(数億円)もの賠償を請求していた。
また、遺族らはボブの音源の着うたでの使用の許可など、重要なライセンス契約の局面においてもUMGは遺族らの許諾を得ていなかったとUMGを訴えていた。
しかし、今回のニューヨークの法廷では、『キャッチ・ア・ファイアー』『バーニン』『ナッティ・ドレッド』『ラスタマン・ヴァイブレーション』『エクソダス』と73年から77年までボブ・マーリーとウェイラーズがUMGでレコーディングした作品に関してはすべてUMGがレコーディングの所有者であることが認められた。
デニス・コート判事は、この時期のレコーディングはすべてボブが「雇われ人」として行っていて、レコーディングの所有権はUMGに買い取られていると結審したとBBCが伝えている。
ボブ・マーリーは45年にジャマイカで生まれ、81年アメリカで36歳にしてがんで他界した。
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