米お色気レストラン「フーターズ（Hooters）」が9月に日本1号店を都内でオープンする計画を進めていることが分かった。米フーターズと水面下で交渉を進めていた関係筋のM氏が26日、弊誌『はんせい』の取材に対して明らかにした。米国の超有名ブランド・レストランチェーンの上陸は、日本の外食産業に新風を吹き込む「黒船」として話題を集めそうだ。











M氏は「米フーターズから出店についての承認は取得済みで、すでに物件の契約も終わっている」と話した。6月にもマスコミ向けに正式にプレスリリースを発表する予定。店舗の詳しい場所については「8月に公表したい」としている。

フーターズの特徴はタンクトップにホットパンツの「フーターズ・ガール」と呼ばれるウェイトレスだ。日本にも少なからずフーターズ・ガールの熱狂的なファンがいるとみられ、フーターズの日本上陸を望む声が多かった。日本1号店のフーターズ・ガールは「日本人がメインで、一部外国人の方にお願いするかもしれない」（M氏）という。

なお、米フーターズのメニューはハンバーガーからシーフードまで幅広く取り揃えており、「チキン・ウィングス（手羽先）」が人気メニューとして知られている。










●7年越しの交渉実る、大手外食や商社を退け

M氏はフーターズの日本進出を手がけようとした背景について、「米国のフーターズに行ったのが楽しかった。日本にあったらいいなと思っていた」と述べた。M氏は7年前から米フーターズと交渉してきたという。

M氏によると、日本の大手、中堅の外食関連企業や商社がこれまでにもフーターズの日本進出に向けて動いていたとされ、フーターズが米国で誇る抜群の知名度に着目する向きがあったとみられる。

実は米フーターズはホームページで以前から日本への事業展開のビジョンを示していた。創設25周年となる08年10月3日に配信された同社プレスリリースでは09年に「グアム、ドバイ、日本への進出を予定している」と述べられていた。予定より１年遅れたものの、実現に向けた動きは着々と進められていた。

過去には、雑誌「Daytona」の報道でフーターズが六本木に06年12月にオープンすると伝えられたが、実現しなかった。










●中国、韓国にはすでに進出、ホテルや航空事業にも参入

フーターズのホームページによると、同社は1983年創業で、44の州で455店舗を展開。海外では中国や韓国といったアジアで既に進出、全世界約30カ国で出店している。

2006年にはラスベガスに「フーターズ・カジノ・ホテル」をオープン。フーターズ・ガールの格好をしたカジノのディーラーがいることで話題を呼んだ。2006年にサービスを停止したものの、一時期は航空事業にも参入するなど、折に触れてマスコミの注目の的となってきた一風変わった外食チェーンだ。

●健康的なイメージのレストランとしてアピールしたい

日本でのオープン直後はメディアなどでの露出により集客が見込めそうだが、注目はフーターズのようなスタイルのレストランが日本で受け入れられるか。フーターズは本場米国では男性客ばかりではなく、カップルや家族連れで来店することも一般的な「アットホーム」な雰囲気のレストランだ。

ただ、日本ではお色気だけのイメージが先行している部分も否めない。実際に弊誌が以前、ハードロックカフェのフランチャイズを日本で経営するＷＤＩの清水謙・代表取締役社長にフーターズの日本事業展開に関心はないか聞いたところ、「何回かお話をいただきましたが、品格の問題がありますので、お断りしました」との返答があった。

M氏はフーターズ・ジャパンについて、「できるだけ健康的なイメージのレストランとしてアピールしたい」と語っており、男性客だけでなくより幅広い客層をターゲットにしているとみられる。

1号店オープンの後にさらなる店舗拡大の計画があるかは不明だが、「異色の米国流スタイル」レストランが日本に根付くか、業界関係者の関心も高いと思われる。










（ブログ記事内での写真は全てフーターズ韓国で撮影）

【フーターズ日本1号店、準備室の詳細】

株式会社エッチジェー
東京都千代田区神田佐久間町1-21
電話03-5207-5533
メール　infoアットhooters.co.jp
ウェブ　www.hooters.co.jp
担当　取締役社長　田辺　満男

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